
堺雅人が、8月14日に東京・テアトル新宿で開催された「『南極料理人』ファン投票第1位&4Kリマスター化記念緊急プレミア同窓会」に登壇。サプライズ登場した“娘”小野花梨との再会を喜んだ。
■17年ぶりの集結に会場拍手喝采 堺雅人「このメンバーで撮り直したい!」
東京テアトルでは、創立80周年を記念してファン投票企画「あなたが選ぶテアトル映画」(2026年6月25日~7月15日)を実施。964票を獲得した「南極料理人」(2009年)が第1位に輝き、17年越しに4Kリマスターで復活、11月13日(金)より全国公開されることが決定した。
この日の「緊急プレミア同窓会」イベントには、主人公・西村淳を演じた堺をはじめ、本山秀行(本さん)役の生瀬勝久、金田浩(タイチョー)役のきたろう、川村泰士(兄やん)役の高良健吾、御子柴健(主任)役の古舘寛治、西平亮(盆)役の黒田大輔、平林雅彦(平さん)役の小浜正寛と、福田正志(ドクター)役の豊原功補を除く7人の「第38次南極地域観測隊のメンバー」が集結。沖田修一監督とともにイベントに臨んだ。
本編上映前に客席に登場すると、堺が「おじさんたちが一列に並んで映画を見るというのも新鮮で、とてもうれしいです」とあいさつし、一般客と一緒に全員でそのまま本編を鑑賞。エンドロールが終わると、会場は割れんばかりの拍手喝采。堺も「いい映画だなぁと思いました。17年前で忘れていることもあるかなと思いましたが、いろいろなものがよみがえりました」としみじみと振り返った。
その後、キャスト&監督はステージに移動。堺は「こういう機会を頂いて、幸せな作品に携わることができたんだと感謝しています。愛してくださった皆さんのおかげで僕らも再会できましたし、作品にも再び会えたなという気がしております」と時を経ても作品を愛してくれるファンの存在に感謝した。
生瀬は、西村淳の娘・友花を演じた小野花梨について「17年もたったのかと思いつつ、作品を拝見すると昨日のことのように思い出します。しかも、あのチビちゃんだった小野さんが今では立派に活躍されて…」と目を見張ると、堺も「昔からうまかった」と絶賛し、生瀬は「本当にすごかった! 天才です」と舌を巻いていた。
その後、それぞれが作品への思いや、撮影の思い出などを語る。堺は17年前の自身の演技に触れて「自分の反省点として、物語に身をゆだねて無心になっている姿の顔が皆さんすてきでした。演技するのではなくて、そこにいたり、歩いたり走ったりする顔が自然にも負けないくらいすてきで。改めてそれを見て“何もしなくて良かったんだ”と。何もしなければしないほど良い演技だったんだなと思った。このメンバーでもう一回撮り直したい!」と希望。
これに生瀬も「その気持ちは分かる! あのシーンはもっとこうすれば…とか。いっぱいある!」と同意して、当時20代前半だった高良も「今だったらこうしていた…は分かる!」と再撮影に乗り気で、生瀬は「今度は北極に行きますか!?」と構想をぶち上げていた。

■小野花梨が17年前と同じくバラを手に登壇、堺雅人「また、お尻を蹴ってください」
そんな中、17年前の公開初日舞台あいさつの映像を上映する場面も。若き日の映像に、きたろうは「若い! 驚いちゃうよ! あのころは若かった! 今は頻尿で大変です!」と笑わせる。すると、小野がサプライズで登場。当時の舞台あいさつの演出と同じく、キャスト&監督に一輪のバラを配りながらの登壇となった。
撮影当時10歳だった、現在28歳の小野の立派な姿に全員が感激。堺は「元気でしたか!? ご活躍は拝見しております!」と大喜びで、生瀬も「さっき天才って言っておいて良かった~」などと笑わせた。
実は本編上映を後列で見ていたという小野は、当時の自分の姿に「とんでもない小ガキで! ちゃんと成長したなぁと思いました」と照れ笑い。父・堺について「ずっと優しくしてくださって、何をやっても『いいね~!』と言ってくれた」などと思い出すと、堺は「それは本当に何をやっても良かったからですよ」とその才能を褒め称えていた。
さらに、当時子役だった小野の抜てき理由について、沖田監督から「オーディションで『最近あった嫌なことを教えてください』と聞いたら、止まらないくらいしゃべり出したから」と聞いた生瀬は、「最近あった嫌なことか。考えておこう、俺も!」と、今後のオーディションに生かす気満々の様子。堺も「メキメキと成長されて、ぜひまた共演したいです。また、お尻を蹴ってください」と、本編にちなんだコメントで笑いを誘った。
最後に、沖田監督は「17年ぶりの上映で本作を初めて見る人もいるだろうし、作品がそうやって続いていくのがとてもうれしい。今日を通過点として、また会いたくなったら映画館で見てください」とアピール。
堺も「本当に皆さんに感謝です。すごいメンバーとすてきな作品を作ったんだなと改めて思います。これは一人ではできないことで、この作品を愛してくださった皆さんがいるからこそ、作品の命って続いていくんだなと改めて感謝しております。この作品を『南国料理人』と言い間違える方が結構いますが、その気持ちが分かりました。作品の中にあるぽかぽかする感じが、すごい寒いところの物語なのに、あったかい気持ちになる不思議な映画だなと。今日は本当にありがとうございました」と感無量の表情で語りかけていた。


■「南極料理人」あらすじ
南極観測隊の料理人として、ドームふじ基地へやってきた西村淳。極限の環境で暮らす隊員たちにとって、食事は何よりの楽しみ。手間ひまかけた料理で、みんなの顔がほころぶ瞬間は一番の喜びだ。しかし、日本には妻と8歳の娘、生まれたばかりの息子が待っている。これから約1年半、1万4000km彼方の家族を思う日々が始まる──。
■「あなたが選ぶテアトル映画」ファン投票トップ3(回答総数4043票/のべ得票数8669票)
第1位:「南極料理人」(2009年)964票
第2位:「この世界の片隅に」(2016年)886票
第3位:「花束みたいな恋をした」(2021年)575票
※「さかなのこ」(2022年)、「日日是好日」(2018年)、「ぼくのお日さま」(2024年)、「片思い世界」(2025年)、「そこのみにて光輝く」(2014年)、「ちょっと思い出しただけ」(2022年)、「あのこは貴族」(2021年)を含めた上位10作品は、「あなたが選ぶテアトル映画」特集上映として、11月13日(金)よりテアトル新宿、テアトル梅田で上映される。


