
佐野海舟のマインツ残留が「現実的」に? 現地メディアが報道「夢物語のように思われたが…」。クラブ幹部も楽観
日本代表MF佐野海舟の去就に、新たな展開がありそうだ。今夏のステップアップが取り沙汰されてきた25歳について、ドイツの老舗サッカー専門誌『Kicker』は、マインツ残留の可能性が高まっていると報じた。
佐野は今季プレシーズン最後の親善試合となったボーンマス戦(2-1)にも先発出場。試合前からファンの大きな拍手を浴び、ボールに触れるたびに熱狂的な歓声を受けたという。
同誌は、マインツのスポーツディレクター、ニコ・ブンゲルト氏が佐野を「世界クラスの選手」と称賛していると紹介。そのうえで、「走力とタックル能力、戦術的な規律、そして力強い攻撃性を兼ね備えている」と日本代表MFを高く評価し、チャンピオンズリーグ出場クラブにとっても「無視できない選手」と評した。
これまで今夏の移籍は避けられないとの見方もあった。しかし、8月中旬を迎えても具体的な移籍交渉は行なわれていないようだ。
佐野は2028年までマインツとの契約を残している。クラブ側も売却する必要に迫られているわけではないという。ブンゲルト氏は「我々は非常に良いチームを組んでいる」としたうえで、「今後数週間もこの状態が続くと楽観視している」とコメント。ウルス・フィッシャー監督も、今後も佐野を起用するつもりかと問われ、「もちろんだ。彼はまだここにいる。私はほかのことは考えていない」と語っている。
佐野自身もマインツでの生活に不満を抱えている様子はない。クラブの公式シーズン開幕イベントでファンから将来について尋ねられると、「分からない。でも、ここでプレーしている時はとても幸せだ」と答えたという。
記事によると、マインツは佐野を売却する場合、5000万ユーロ(約92億円)前後というクラブ記録級の移籍金を期待している。24年に鹿島アントラーズからわずか250万ユーロで獲得したことを考えれば、実現すれば破格の取引となる。
ただ、近年の安定した経済成長によって、マインツには佐野を手放さなければならない財政的な事情はないという。同誌は、佐野を残した現在の戦力なら、欧州カップ戦への復帰も十分に狙えると展望している。
移籍市場が閉じるまで予断を許さない状況に変わりはない。それでも『Kicker』は、「当初は夢物語のように思われたが、佐野のクラブ残留は、今やより現実的な選択肢と見なされている」と指摘した。
欧州で評価を急上昇させている日本代表MFは、このままマインツの中心選手として新シーズンを戦うのか。今後の動向が注目される。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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