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“遅咲き”シェイクユアハートが北の大地で大外強襲レコードV! 秋の天皇賞へ古川騎手「強かった。期待しかない」【札幌記念】

“遅咲き”シェイクユアハートが北の大地で大外強襲レコードV! 秋の天皇賞へ古川騎手「強かった。期待しかない」【札幌記念】

夏競馬で唯一のGⅡ戦である札幌記念(芝2000m)が8月16日に札幌競馬場で行なわれ、単勝3番人気のシェイクユアハート(牡6歳/栗東・宮徹厩舎)が外から豪快に突き抜けて圧勝。中日新聞杯(GⅢ)、金鯱賞(GⅡ)に続く重賞3勝目を挙げた。2着には中団から伸びた5番人気のサクラファレル(牡4歳/美浦・堀宣行厩舎)が、3着には先行して粘った10番人気のレディネス(牡4歳/栗東・昆貢厩舎)が入り、3連単は19万7490円の高配当となった。

 一方、1番人気のショウヘイ(牡4歳/栗東・友道康夫厩舎)は終いの伸びを欠いて7着にとどまり、同厩舎で2番人気のアドマイヤテラ(牡5歳)も直線で脚が止まって9着に敗れた。
  混戦と見られた今年の“夏のスーパーGⅡ”だが、終わってみればシェイクユアハートの強さばかりが目立つ結果となった。

 ゲートが開くと大外16番枠から飛び出したホウオウビスケッツ(牡6歳/美浦・奥村武厩舎)が果敢に先頭を奪うと、オニャンコポン(せん7歳/美浦・小島茂之厩舎)、レディネス、ショウヘイがそれに続いて先行集団を形成。サクラファレルはその後ろに続き、アドマイヤテラは中団を追走。シェイクユアハートは後方の12番手で第1コーナーを回った。大きな動きが出たのは向正面。馬群の外へと持ち出したアドマイヤテラが一気に先頭に並びかけると、勝負どころの第3コーナーからは中団、後方の各馬もスパートを開始し、レースはヒートアップした。

 そして直線。アドマイヤテラやショウヘイが脚を失くす一方、それに取り付いていたサクラファレルが差し脚を発揮して先頭をうかがう。しかし内の各馬とはまったく違う脚色で追い込んで来たのがシェイクユアハート。サクラファレルを一瞬で交わすと、それに2馬身半の差を付けて楽勝のゴールへ飛び込んだ。走破タイムの1分58秒2は従来の記録を0秒4更新するコースレコードだった。 シェイクユアハートはオープン入りしたのが5歳だった昨年の6月という遅咲き。7月の小倉記念(GⅢ)で2着に入ると、12月の中日新聞杯で重賞初制覇を達成。今年3月の金鯱賞で重賞2勝目を挙げていた。GⅠ初挑戦となった前走の宝塚記念は重馬場も堪えて14着に大敗したが、立て直して北の大地での勝利をものにした。

 長くコンビを組む古川吉洋騎手はレース後、「強かったですね。流れに身を任せてという感じでしたが、道中の手応えは抜群で、最後の直線も見ていただいたとおり抜群の反応と伸び脚で、言うことがないです」と顔をほころばせた。また、「こういう(強い)勝ち方をしてくれましたので、秋は期待しかないです」ともコメントし、6歳にして本格化した晩成の相棒への高い評価を明かした。言葉の通り、同距離の天皇賞(秋)(GⅠ)でどんなレースをするか、大いに注目される。

 過去に札幌で1勝、函館で1勝と、洋芝適性の高さを見せていたサクラファレルは、ここでもそのスペシャリティを遺憾なく発揮しての2着好走。まだGⅠクラスのメンバーに入ると家賃が高そうだが、まだ伸びしろがある4歳。これからのさらなる成長に期待がかかるところだ。
  ショウヘイの7着凡走はどうしたことか。第3コーナーあたりから流れが激しくなったところで手応えを失くした印象だったが、初めての経験となる洋芝が合わなかったのか。もしくは札幌コース特有のタイトな流れが向かなかったのか。これが実力通りでないのは明らかで、中央場所に戻っての変わり身を注視していきたい。

 凱旋門賞(GⅠ)へのステップレースとして出走したアドマイヤテラの9着大敗も意外だった。向正面でまくって出たのは、じわじわと伸びる脚質を考えてのことだったのだろうが、小回り対応のアグレッシブなレース運びが彼のスタイルにフィットしなかった可能性はある。それにしてもこの着順、着差(1秒3)は負けすぎの感がある。あくまで“本番”へ向けての叩き台だったことは間違いないけれど、よりタフな舞台となる凱旋門賞へ向かうだけに、やや不安な印象を残したのは残念ながら確かだろう。

構成●THE DIGEST編集部

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配信元: THE DIGEST

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