セ・リーグの僅差の首位争いに決着をつけるのは、ファームの選手かもしれない。
まずは巨人だが、8月14日の2軍オイシックス新潟アルビレックスBC戦で、先発のマタが5回無失点7奪三振と好投。特筆すべきは直球とツーシーム系の変化球の球速が全て、150キロを超えていたことだ。
8月15日の試合で竹丸和幸が3回8失点と炎上し、登録を抹消されたこともあって、8月20日のDeNA戦にマタ先発登板するとの情報が浮上している。
しかし、それ以上にビックリさせられたのは、阪神のファーム情報だった。8月16日のソフトバンク2軍戦で、ディベイニーがショートの守備に就き、軽快なゴロ捌きを見せていたからだ。
「ファームでのディベイニーは主に1塁を守っていました。ショートを守ったのは7月4日以来です」(在阪記者)
ディベイニーは正遊撃手を予定して獲得したが、今春のキャンプ中に「土のグラウンドに対応できない」ことが判明。その後、必死に居残り練習や早出での特訓を続けていたが、名誉回復とはならなかった。
ファーム降格後、主に1塁を守ってきたことから、1軍でショートの守備に就くことはないと思われてきた。
先の在阪記者が解説する。
「1軍のショートは小幡竜平、熊谷敬宥、元山飛優、木浪聖也らが守ってきましたが、守備力に不安があり、ショートだけですでに14個のエラーがカウントされています。小幡、熊谷、木浪の低打率も気になりますね。元山は打席数が少ないので、真価が問われるのはこれからでしょう」
守備難克服で打撃好調なら使わない手はない
ディベイニーも打撃力はイマイチながら、8月の月間打率は3割3分3厘だった。攻守ともにようやく日本の野球に適応しつつあるようだが、
「8月15日に梅野隆太郎がファーム再調整となりました。今季前半、ファームで調整していた時の成績は打率3割1分4厘。ところが1軍では打率1割8分2厘、得点圏打率は1割3分3厘。1軍と2軍では投手のレベルが違うのです」(前出・在阪記者)
捕手は守備面での負担が多いため、内野手と比較すべきではないのかもしれない。とはいえ、阪神の正遊撃手不在は深刻な問題となっていた。守備難を克服し、打撃面も好調となれば、ディベイニーを使わない手はないだろう。
失礼ながら、ディベイニーのことは、すっかり忘れていた。連覇のキーマンは「忘れた頃にやってくる」ようだ。
(飯山満/スポーツライター)

