8月14日から16日の「国内映画ランキング」(興行通信社調べ)が発表され、いずれも人気コミックを実写化した「キングダム 魂の決戦」が5位、「ブルーロック」が10位に入った。
「キングダム」は中国春秋戦国時代を舞台に、天下の大将軍になる夢を抱く少年・信と、中華統一を目指す若き王・嬴政らが織りなす壮大な物語。原泰久の人気漫画を実写映画化した「キングダム」シリーズの第5作だ。
秦と六国がぶつかり合う原作屈指のエピソード「合従軍編」。映画史上初となる、シリーズ5作連続で興収50億円突破を達成し、8月16日までの累計成績は動員375万人、興収57億円を突破した。
一方の「ブルーロック」は原作・金城宗幸原作、作画・ノ村優介で、予測不能なストーリーが展開されるサッカー漫画を実写化したものだ。
主演は高橋文哉で、櫻井海音、なにわ男子・高橋恭平、野村康太、&TEAMのKらが出演。撮影には日本サッカー協会、Jリーグが全面協力し、元日本代表選手の松井大輔氏がサッカー監修を担当している。大々的にプロモーションを行ったのだが、その効果は…。
映画業界関係者の口調は重い。
「公開初週のランキング順位はまさかの8位で、今週はランクダウン。来週はトップ10圏外に消えそうな失速ぶりです。公開前は『キングダム』の有力な対抗馬と言われていたのですが、公開されるや、客足が伸びず。両作品とも配給元は東宝で、大規模公開でした。『ブルーロック』の製作サイドにとっては、大きな誤算でしたね」
大手映画レビューサイトでの作品評価は悪くないのに…
「キングダム」は主演・山崎賢人のほか、吉沢亮、小栗旬ら、シリーズおなじみのキャストが引き続き出演している。そこに志尊淳、神尾楓珠、坂口憲二、斎藤工ら豪華キャストが新たに参加した。
これに対して「ブルーロック」はまだ伸びしろのある俳優陣を起用しているが、「キングダム」に比べるとキャスティングは弱い。
そして映画担当記者は、こんな要因も指摘するのだ。
「『キングダム』はコミックを読んでいなくても、映画シリーズを追いかけていれば世界観に没入できるので、シリーズを見続けている人が多いはず。だから5作連続ヒットにつながりました。ところが『ブルーロック』は原作を見ていないと、いくらサッカーファンでも作品の世界観に没入できない。大手映画レビューサイトなどで、作品の評価は決して悪くないのに、集客には苦戦しているのです」
こうしてみると、「ブルーロック」の巻き返しは難しそうな感じだ。
(高木光一)

