
「へびつかい座ロー」と呼ばれる星形成領域を、NASA(アメリカ航空宇宙局)の赤外線観測衛星WISEがとらえた画像です。へびつかい座ローは、地球に最も近い星形成領域の1つです。へびつかい座とさそり座の境界付近、地球から400光年ほどの距離にあります。
画像中央付近の白く見える領域はガスが電離して輝く輝線星雲になっており、一方、その右下の赤く見える領域は中央にある星(さそり座シグマ星)の光を塵が反射する反射星雲になっています。
画像中央のすぐ左いくつか見える明るいピンク色の天体は「YSO(若い星状天体)」と呼ばれる、形成されつつある非常に若い天体です。それぞれはまだ小さな星雲に包まれています。
画像には、右上にM80、下端近くにNGC 6144という2つの球状星団も映っています。いずれも青い星が密集して見えています。それらの球状星団を構成する星々は、へびつかい座ローの星と比べて非常に古い星です。
画像の青とシアンは3.4μmと4.6μmの波長の赤外線を示しており、緑と赤は、主に塵から放射される12μmと22μmの赤外線を示しています。
なおアストロピクスでは、この画像中心付近の領域をスピッツァー宇宙望遠鏡が赤外線でとらえた画像を紹介したことがあります。あわせてご覧ください。
Image Credit: NASA/JPL-Caltech/WISE Team
(参照)WISE

