2025-26シーズンのNBAはニューヨーク・ニックスが53年ぶりに王座を獲得し、フランチャイズ史上3度目の優勝を果たした。
リーグトップ2の成績を収めたのは、ウエスタン・カンファレンスのオクラホマシティ・サンダー(64勝18敗/勝率78.0%)とサンアントニオ・スパーズ(62勝20敗/勝率75.6%)だったが、勝率5割以上を記録したチーム数では、イースタン・カンファレンス(10チーム)がウエスト(9チーム)を上回った。
イーストは1位のデトロイト・ピストンズ(60勝22敗/勝率73.2%)から10位のマイアミ・ヒート(43勝39敗/勝率52.4%)まで勝率5割以上を記録したが、今夏の大型移籍によって、今季はさらに激しい順位争いが予想されている。
フィラデルフィア・セブンティシクサーズは、ファイナルMVP経験者のレブロン・ジェームズとジェイレン・ブラウンを獲得。ボストン・セルティックスはベテランのポール・ジョージやマイク・コンリーを加え、さらに昨季ケガで長期欠場を余儀なくされたジェイソン・テイタムが健康体で新シーズンに臨む。
また、一昨季のファイナリスト、インディアナ・ペイサーズは司令塔タイリース・ハリバートンがケガから復活し、ケイド・カニングハム率いるピストンズやドノバン・ミッチェル擁するクリーブランド・キャバリアーズも上位を狙える戦力を維持。ベテランのアンソニー・デイビスと新人AJ・ディバンサがデビューするワシントン・ウィザーズも注目だ。
そして忘れてはならないのが、ヤニス・アデトクンボを獲得したヒートだ。NBA入りから13年間在籍したミルウォーキー・バックスを離れ、通算3度の優勝を誇る球団へ加わった“グリーク・フリーク”は、現地時間8月14日(日本時間15日、日付は以下同)に『NBA Europe』を通じて、新天地で臨む初のシーズンへ向けてこう意気込んでいた。
「今シーズンは支配してみせる。俺が証明したいのは、自分がNBAでベストプレーヤーの1人なんだということ。ファンのみんなには、俺たちが“ヒート(熱気)”を呼び戻すと伝えたいね。新シーズンに向けた俺のマインドセットは勝利することにある。チャンスが訪れたら、圧倒的な力を見せつけてやるさ。マイアミのみんな、エキサイティングなシーズンに備えていてくれ」
今季のヒートはヤニスとバム・アデバヨを軸に、アンドリュー・ウィギンズやデイビオン・ミッチェル、ボビー・ポーティスJr.、ティム・ハーダウェイJr.らが脇を固める。オフェンスには未知数な部分もあるが、ディフェンスはイースト有数の強さを誇る。
開幕までにシューターやベテランのプレーメーカーを加える可能性もあるが、エリック・スポールストラHC(ヘッドコーチ)の下、ペイントエリアを牛耳るヤニスの強みを最大限に生かして戦っていくことだろう。
チームは、10月21日のミネソタ・ティンバーウルブズ戦で開幕し、23日にはピストンズとの対戦が組まれている。2013年以来の優勝に向けて、どんなスタートダッシュを切るか注目していきたい。
文●秋山裕之(フリーライター)
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