例年、7月から8月にかけてエアコンを毎日のようにフル稼働させた結果、電気代の請求明細を見て青ざめる家庭は多い。物価高や電気料金の値上げが続く令和の夏において、少しでも電気代を抑えつつ快適な室温を保つ自衛策は、多くの人にとって関心の高いテーマだ。
実はエアコン内部のフィルターに溜まったホコリを放置したまま稼働させ続けると、冷房効率が著しく低下し、電気代が10%から20%も余計にかかる要因となる。無駄な出費を削るためにも、専門業者を呼ばずに、自分でわずか5分程度で完結できるお手入れ手順を押さえておきたい。
フィルター清掃の方法は極めてシンプルだ。白物家電や省エネ術に詳しい家電ライターの解説をもとに、4つの手順を整理してみよう。
①電源を切り、安全のためにコンセントを抜く。
②前面パネルのカバーを開け、フィルターが本体に付いたままの状態で表面に掃除機をかける。いきなり外すとホコリが舞い散るためだ。
③フィルターを外し、オモテ面から掃除機を吸引。
④フィルターの裏側からも掃除機をかける。
⑤最後に乾いたタオルなどで、残ったホコリを拭き取れば完了。
フィルターの水洗いを絶対に避けるべき状況は…
ここで家電ライターは、注意点を強調する。
「掃除後すぐにエアコンを使用したい場合は、フィルターの水洗いは絶対に避けてください。タオルで拭いたりドライヤーの熱を当てても生乾きの状態になりやすく、故障やカビの大量繁殖を招く原因になるからです」
さらには、こんなアドバイスも。
①室外機への直射日光を遮る日よけパネルを設置する。
②吹き出し口付近の風通しを確保することも、熱交換効率を高めるポイントとなる。
③室内ではサーキュレーターを併用して、冷気を循環させる。
「これで設定温度を1度上げても、体感温度を涼しく保てます」
まだまだ厳しい残暑が続く8月後半。帰宅後のわずか5分でできる賢いメンテナンスと節電ハックを駆使し、快適な涼しさをキープしながら、高騰する電気代をスマートに抑え込みたい。
(滝川与一)

