大阪・道頓堀の「TSUTAYA EBISUBASHI」が賃貸借契約の満了に伴い、2027年1月11日で営業を終了すると発表された。2003年から約23年にわたり営業してきた「エビツタ」だけに、街のシンボルが消えるインパクトは大きい。
大阪では「あべの橋店」も、DVDやCDのレンタル・販売を続けてきた店舗だが、ここも2026年10月4日での閉店がアナウンスされている。
ではこうした店舗がなくなって「困る」のは、どんな人なのか。
まず挙げられるのが、DVDレンタル派だ。サブスク全盛の現在も「配信されていない昔の映画やドラマを見るためにTSUTAYAへ行く」という人は少なくない。店頭にないレンタルDVDやCDを取り寄せるサービスもあり、ネット配信とは違う「作品との出会い方」が残っている。
さらに子供がいる家庭からは「ジブリ作品が見られなくなるのは困る」といった声も多い。スタジオジブリ作品は配信サービスで常時、見られるわけではなく、DVDレンタルに頼ってきた家庭が多いため、TSUTAYAの閉店は日常の「子供の娯楽」に直結する問題となっている。
描き下ろしグッズやイベント、展示などを目当てに通うファンが…
もっと切実なのが「限定品」目当てのファンだ。エビツタ地下1階には「大阪IP書店」があり、ここでしか手に入らない限定グッズを展開。推しの描き下ろしグッズやイベント、展示などを目当てに通うファンにとっては、単なる書店やCDショップではなく「聖地」なのだ。
「TSUTAYA限定の商品を集めている」「推しのイベントで通っていた」「配信されていない作品を借りている」――そんな人にとって、閉店は単なる店の減少ではない。
ただし「大阪IP書店」は来春、大阪市内で移転オープンするというから、「聖地も移転」ということに。
実は「なくなったら困るもの」は棚の商品そのものだけでなく、そこへ行けば偶然に出会えた作品や、ファンが集まれる場所なのかもしれない。
(カワノアユミ)

