クライマックスシリーズ進出を狙う西武は8月18日、東京ドームで主催したオリックス戦に勝利。「鬼門」を見事に突破した。というのも、2年続けて開催された東京ドームの試合ではこれまで、1勝2敗と負け越していたからだ。
今年はソフトバンク、楽天主催の東京ドームでの試合にいずれも敗戦しており、球団内では「ウチ主催の試合では大丈夫なのか」と心配する声が少なくなかった。18日の試合は4万1000人を超えるファンが詰めかけたが、
「交通の便がよくなく、平日では満員御礼にならないベルーナドームでの試合と違い、相当な収入があった。勝ててよかったと思う」
球団関係者はそう言って、胸を撫で下ろすのだった。
今年は西武のほかにソフトバンク、楽天、オリックスが17年ぶりに東京ドームで主催試合を開催したが、どんなうまみがあるのだろうか。
人気アーティスト2組をキャスティング
パ・リーグ球団の営業担当者が言う。
「ソフトバンクと楽天は本社が東京にあるので、社員の福利厚生や商談の場としての機能を重視しています。オリックスはCS放送局が今回、初めて興行主として入ったことで、赤字が出ないスキームが構成されていました。西武は球団親会社とかつて密接だったクレディセゾンが冠スポンサーに入っています」
以前、主催試合をやった時は派手な演出で収支が赤字になり、問題視されたという。パ・リーグ球団の営業担当者が続ける。
「今回はプロモーションを兼ねた人気アーティストを2組もキャスティングして、野球ファン以外にも訴求できたのは大きいと思いますね」
キャパシティーの多さ、交通の便の良さを最大限に活用したドーム開催には、各球団の思惑が見え隠れしている。

