今季、NBA4年目を迎えるサンアントニオ・スパーズのヴィクター・ウェンバンヤマはまだ22歳ながら、すでにリーグを代表するスター選手の1人となっている。そんなウェンビーについて、元NBA選手のジャマール・クロフォード(元ニューヨーク・ニックスほか)がその才能を絶賛している。
フランス出身のウェンバンヤマは、2023年のドラフト全体1位でスパーズに入団。3年目の昨季はケガもありながら64試合に出場して平均25.0点(リーグ13位)、11.1リバウンド(同4位)、3.1アシスト、1.0スティール、3.1ブロック(同1位)、フィールドゴール成功率51.2%、3ポイント成功率34.9%を記録。チームも62勝20敗でウエスタン・カンファレンス2位につけ、7年ぶりのプレーオフ進出を果たした。
自身初のプレーオフでも平均23.8点、10.9リバウンド、2.7アシスト、1.0スティール、3.5ブロックと見事な活躍を披露。スパーズはNBAファイナルでニューヨーク・ニックスに1勝4敗で敗れたものの、ウェンバンヤマを中心にチームのポテンシャルを証明。今夏には、5年2億5200万ドル(約402億円)のルーキーMAX延長契約を結んだ。
現役時代に史上最多タイのシックスマン賞を3回受賞したクロフォードは、殿堂入り選手のヴィンス・カーターとトレイシー・マッグレディ(元トロント・ラプターズほか)がホストを務めるポッドキャスト番組『Cousins with Vince Carter & Tracy McGrady』に出演。「ウェンバンヤマのようなサイズ(身長224cm)であれだけボールを扱えるのは驚異的だ」とポジションレス化が進む現代NBAのスタイルに言及した。
「(ビッグマンだから)インサイドでもプレーしてほしいけど、あんな風にゲームを広げて支配できるのは素晴らしい。これからどうなっていくのか楽しみだね。ただ、ディフェンスはもっとタフであってほしい。
私たちはみんなオフェンスの選手だけど、夏の間ずっと磨いてきたスキルが、最高のディフェンス相手に本当に通用するか試したいんだ。楽に点を取りたいわけじゃない。一般のジムに行って、レベルの低い相手とプレーして『今日は手応えがないな』と思うのと同じ。次の日に行って、激しい競争があれば『これだよ、この競争が欲しかったんだ』となる。あの感覚が恋しいね」
クロフォードは、一緒にワークアウトもした経験があるウェンバンヤマの、高身長ながら3ポイントシュートまで打てる多彩さを評価しつつも、攻守でのアグレッシブなプレーを求めた。 その上で、「彼と一緒にワークアウトした時、吸収の早さには驚愕した。理論を教えると、それを即座に自分のものにして、コート上で体現してみせる。そんな選手は今まで見たことがない」とさらなる進化に期待を寄せた。
「彼には、誰かに教えられるものではない“知的好奇心”がある。現状に満足せず、常になぜそうなるのかを問い続けている。22歳にして、まるで50歳のベテランのような深い思考を持っているんだ。SNSでの名声よりも、バスケットボールそのものを追求している。
彼は未来のビリオネア(億万長者)になるだろうけど、その心は純粋なフーパー(バスケットボール選手)だ。実は、彼には私の秘蔵の技を2つ教えたんだ。もし彼がオールスターゲームでそれを披露したら、みんな度肝を抜かれるはずだよ。いつそれを見せてくれるか、今から楽しみで仕方がない。彼は間違いなく、史上最高の選手の1人になるだろうね」
数々のスター選手と共闘してきたクロフォードも、ウェンバンヤマの底知れぬ可能性に大きな期待を寄せていた。
構成●ダンクシュート編集部
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