準々決勝の4試合が行われた大会第13日。投手では今大会最注目の織田翔希(横浜3年)が10奪三振で完封とさすがの投球だったが、もう1人素晴らしいパフォーマンスを見せたのが、大会初登板となった橋本桜佑(天理3年)だ。三重の強力打線を相手に毎回走者を背負いながらも粘り強いピッチングを披露。被安打9、3四球ながら最後までホームを踏ませず、154球で見事完封勝利を挙げて見せたのだ。
ストレートは130㎞前後がアベレージながら、珍しい左のサイドスローでテイクバックが小さく、力みのないフォームから上手くコーナーに投げ分ける。緩急の使い方も巧みで、右打者にも左打者にも内角を狙えるのが強みだ。3回戦までの2試合はエースの長尾亮大(3年)がフル回転だっただけに、長尾を休ませられたのも大きかった。
投手でもう1人見事だったのが石垣聡志(健大高崎2年)だ。立ち上がりからテンポの良い投球で有明打線に連打を許さず、10回を1人で投げ抜いて被安打5、完封勝利をマークした。ストレートは力を入れると140㎞を楽に超えるが、カウントを取るボールと勝負球を上手く投げ分けており、走者を背負っても慌てることがない。タイブレークの場面でも力のあるボールを投げ込んで無失点に抑え、サヨナラ勝ちを呼び込んで見せた。準決勝はリリーフでの待機となりそうだが、ピンチに強いのも大きな長所だ。
野手では天理の金本相有(3年・遊撃手)が今大会2本目のホームランを放つなど攻守に活躍を見せたが、もう1人目立ったのが第2試合に登場した智弁和歌山の荒井優聖(3年・一塁手)だ。3回戦までの2試合はノーヒットと当たりが出ていなかったが、この日は4安打の大活躍でチームの大勝に貢献した。170㎝と上背はないものの、体重85㎏というたくましい体格を活かしたスウィングは迫力十分。少し力みが目立っていた振りも、1本ヒットが出たことで程よく力が抜け、広角に打ち分けられていた。強打の2番バッターとして、準決勝でもキーマンの1人となりそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
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