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31歳でプレミア初挑戦。“目玉補強”守田英正への期待感。昇格組ハルで求められるのは「間」をつなぐ仕事だろう【現地発】

31歳でプレミア初挑戦。“目玉補強”守田英正への期待感。昇格組ハルで求められるのは「間」をつなぐ仕事だろう【現地発】


 プレミアリーグの新シーズンが、いよいよ幕を開ける。昇格組のハル・シティは8月22日の開幕戦でマンチェスター・ユナイテッドと対戦するが、今夏に加入した守田英正は、ふくらはぎの負傷から復帰途中にある。25日のカラバオカップのストーク・シティ戦での実戦復帰も見込まれるなか、31歳で初めて挑む世界最高峰の舞台で、守田はどこまで存在感を示せるのか。

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 守田のプレミアリーグ挑戦は、少し遅れて始まることになりそうだ。

 今夏にポルトガルの名門スポルティングから昇格組のハルへ移籍した守田は、ふくらはぎの負傷を抱えたまま新天地に入った。プレシーズンでは一度も実戦に出られず、セルゲイ・ヤキロビッチ監督は8月25日に行なわれるカラバオカップのストーク・シティ戦での復帰を1つの目安としている。

 それでも、守田にかかる期待は小さくない。

 英紙『ガーディアン』は、今夏に11選手を獲得したハルの「目玉補強」に守田を選んだ。スポルティングでチャンピオンズリーグを経験し、日本代表でも多くの国際試合を戦ってきた。その「経験とクオリティ」が、重要なポジションで大きな価値を持つと評価している。

 川崎フロンターレからサンタ・クララへ渡り、スポルティングへ。守田はポルトガルで一段ずつ階段を上がってきた。スポルティングとの契約を更新せず、新たな舞台として選んだのがプレミアリーグだった。31歳で初めて飛び込む世界最高峰のリーグ。しかも待っているのは、上位争いではなく、残留争いを覚悟する昇格クラブでの競争だ。

 守田について、ヤキロビッチ監督の言葉は具体的だ。「高いレベルでプレーすることに慣れている」「プレッシャーの中でプレーできる」。さらに「我々には創造性が必要だ」と語り、守田が中盤を大きく改善すると期待を寄せた。
 
 昨季のハルを見ると、その意味がよく分かる。

 チャンピオンシップ(英2部)ではボール保持率45.7%で19位、パス成功率は74.1%で20位。一方で、カウンターからのシュート数は2位だった。奪った後は速い。だが、ボールを持った時に試合を落ち着かせ、相手の圧力を外しながら前進する部分には課題があった。

 守田に求められるのは、まさにその「間」をつなぐ仕事だろう。相手のプレスを1つ外す。奪った直後に、次の攻撃へつながる一本を通す。速攻に出られない時には、無理をせず味方が上がる時間を作る。派手ではないが、プレミアで戦力差のある相手に向き合うハルには欠かせない役割になる。守備では、奪いに出る味方の背後を埋める判断も求められる。
 
 もっとも、守田が加わったからといって、ハルの立場が決して楽になったわけではない。

 昨季はチャンピオンシップ6位からプレーオフを勝ち抜いて昇格したが、46試合で66失点。これはリーグで4番目に多い数字だ。73ポイントを積み上げた一方、期待勝点は「53.1」で下から2番目だった。今夏は約7800万ポンド(約168億円)を投じて戦力を整えたものの、『ガーディアン』の順位予想は最下位の20位である。分析サイト『Opta』の1万回のシミュレーションでも、降格確率38.7%は20クラブで最も高い。

 ただ、ヤキロビッチ監督が率いるハルは、昨季も予想を裏切った。移籍市場で厳しい制約を受けるなかで昇格を掴み、相手に応じて4-3-3と5-4-1を使い分けた。ポゼッションに固執せず、奪えば縦へ速く出る。現実的なサッカーと極めて強いチームスピリットが、予想を上回る結果につながった。
 
 守田にとっても、この夏は順風満帆ではなかった。4年前のカタールW杯では日本代表の中盤を支えたが、北中米W杯ではメンバーから外れた。悔しさが残る夏に、今度はポルトガルを離れ、世界最高峰と呼ばれるリーグへ足を踏み入れる。

 優勝を争うクラブへの移籍ではない。最も厳しい残留争いを予想されているクラブでの挑戦だ。だからこそ、守田の価値が問われる。まだ新天地では1分も実戦に立っていない。

「補強の目玉」と期待される男が、ハルの中盤に何を加えられるのか。その答えを、これからプレミアリーグのピッチで示していく。

文●田嶋コウスケ

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配信元: SOCCER DIGEST Web

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