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数的不利で残り約20分。システム“二度”変更の舞台裏。指揮官に訊いた横浜FCのベンチワーク「意見をしっかり取り入れ、全員で戦っている」

数的不利で残り約20分。システム“二度”変更の舞台裏。指揮官に訊いた横浜FCのベンチワーク「意見をしっかり取り入れ、全員で戦っている」


 システムを二度、変えた。

 横浜FCは8月16日、J2第2節でジュビロ磐田とMUFGスタジアム(国立競技場)で対戦。28分に髙江麗央が直接FKでネットを揺らし、51分にルキアンがPKを沈める。62分に島村拓弥がダメ押し弾。70分にPKで失点したが、3-1で快勝した。

 唯一の失点場面では、岩武克弥がエリア内でファールを取られ、PKを献上。岩武は二枚目のイエローカードを提示され、退場処分となった。

 数的不利となった横浜FCのベンチが動く。72分にDF伊藤槙人、MF窪田稜、MF岩崎亮佑を送り出し、システムは3-4-2-1から4-4-1に。

 この采配の意図を須藤大輔監督に訊けば、「少しでもゴールから遠ざけた位置で、プレスのスイッチを入れたかった」と指揮官は明かす。

「簡単にボックス内にボールを入れさせたくない。プラス、もう1点、取りに行けるチャンスもあるっていうところ。ワントップとサイドハーフ2枚、3枚で攻撃して点を取る作業もできるかなという狙いはありました」

 ただ、思うような展開にはならなかったようだ。サイドで押し込まれるシーンが増えると、86分にMF宇田光史朗を投入し、4-4-1から、両ワイドが低い位置を取る5-3-1に変更する。

「今の時間帯を考えると1回、そこは割り切って、5-3-1にして、3の脇はやられますけども、最終ラインはブレイクされないようにしましょうっていうこと」

 いわゆる“ベタ引き”にならないよう「少しでもラインを上げていく作業」も忘れずに、粘り強く守り抜いた。須藤監督は「シュートに対する身体の投げ出しとか、最後まで戻ってくるとか。時間の使い方、相手陣地にボールを持っていって、何とか時間を、時計の針を進めようという狙いは要所、要所ではできていた」と評価する。
 
 残り約20分を10人で凌いだ。いくつかのピンチはあったが、状況に応じて配置に手を加え、ゴールを割らせなかった。

「本当に、コミュニケーションもすごく円滑ですし、思ったことを言ってくれるので」と、須藤監督はスタッフ陣との協力体制を強調する。

「僕が1人で見ていても限界はある。もちろん、最後に僕がジャッジしますけれども、そういう意見をしっかり取り入れながら、でも全員で戦っている」

 スタッフ陣だけでない。「ピッチ内、ピッチ外、スタンドからもメンバー外の選手はパワーを送ってくれていますし、何よりサポーターもあれだけ、来てくれていますしね」。

 この日の国立には5万3973人が来場。クラブ史上歴代最多入場者数を更新した一戦で、横浜FCはまさにクラブ一丸となって白星を掴んだ。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

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配信元: SOCCER DIGEST Web

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