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砂漠の国に霧と緑の夏 季節風「カリーフ」がつくる避暑地【オマーン】

砂漠の国に霧と緑の夏 季節風「カリーフ」がつくる避暑地【オマーン】


オマーン南部ドファール地方では今、乾燥したアラビア半島とは思えない風景が広がっています。6月下旬から9月にかけて訪れる季節風「カリーフ」によって、サラーラ周辺の山や谷は霧と細かな雨に包まれ、一面が緑へ変わります。

湾岸諸国の多くが厳しい暑さになる真夏に、涼しい気候と滝、湧水、緑の山を求めて観光客が集まるのが、この地域独特の夏の風景です。2026年のカリーフ期も9月20日ごろまで続き、観光需要のピークに合わせて交通や受け入れ体制が強化されています。


■ 「雨」が夏の観光資源になる

ドファール沿岸ではアラビア海からの季節風が雲や霧を運び、サラーラから周辺の山地にかけて気温を下げます。雨量の多い場所では谷に水が流れ、ワディ・ダルバートなどの季節滝や泉が観光地になります。

乾燥地帯では雨を避けるのが旅行の基本になりそうですが、ここでは逆です。霧の中を歩き、緑の丘を眺め、湧水や滝へ向かうこと自体が旅の目的になります。サラーラ平原ではココナツ、バナナ、パパイアなども育ち、オマーン北部とは違う景観がつくられています。


■ 飛行機も「夏仕様」に増便

人気の高まりに合わせ、2026年は航空輸送も拡大されました。オマーン民間航空局によると、オマーン航空はカリーフ期間中に約33万席を用意し、前年の31万3000席から増加。繁忙期にはマスカット―サラーラ線を1日最大13便運航する計画です。

さらにドバイ―サラーラ線が7月から週3便で新設され、UAE、サウジアラビア、カタール、インドなどからの便も受け入れます。警察も観光シーズンに合わせ、24時間体制や交通誘導を強化しています。

「暑い場所から涼しい場所へ」という夏の避暑は珍しくありません。ただ、砂漠の国の中で、季節風が数か月だけ緑の観光地を生み出すドファールは少し特別です。天候そのものが観光シーズンを作り、航空便、宿泊、飲食、地域産品まで動かす。カリーフは自然現象であると同時に、地域の暮らしと経済を切り替える大きな季節行事になっています。

配信元: wowKorea ウーマン

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