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「ガスト」のメニューをシールに…架空のイメージ画像にクレームをつけるのは騒ぎすぎか

「ガスト」のメニューをシールに…架空のイメージ画像にクレームをつけるのは騒ぎすぎか

 黄色い顔に、赤い翼のようなもの。その下には「HIBARI CHAN」の文字がある。だが「すかいらーく」のロゴで見慣れた鳥とはずいぶん違う。隣の「すかいらーくグループ」と読めるはずの文字も崩れている。

 これはすかいらーくグループのファミリーレストラン「ガスト」公式Xが8月17日に公開した「ガストのメニューをシールにしたらこんな感じでしょうか」という画像の一部だ。ハンバーグやポテト、パフェが立体シール風に並ぶ中、麺料理は麺とフォークのようなものが溶け合い、形を判別しにくい。配膳ロボットの胴にある文字も読み取れない。画像の欄外には「画像はイメージです。実際には販売しておりません」と記されているが、こうした不自然さから、生成AIの使用を疑う声が相次いだ。

 投稿のタイミングも間が悪かった。前日の16日、味の素はAIで加工した「ほんだし」の画像に意図しない変化が生じたとして謝罪。その発端となったのが、8月14日に「味の素パーク」の公式Xに載せた、めんつゆを切らした際の代用レシピだった。材料として写っていた「ほんだし」の瓶を見ると、英字の商品名が「HONDASHI」ではなく「MONDASHI」のように変わり、ラベルの文字が潰れていた。

 味の素は8月16日、実写写真をAIで明るくし、背景を変更した結果、文字やラベルまで変わったと説明。「確認が不足していた」と謝罪し、加工前の写真を公開した。
 そんな矢先の、ガストの投稿である。「なんで文字が溶けているのに気づかないんですか」「生成AIで出力した画像を載せられてガッカリ」「味の素の炎上を知らないの?」といった反応が広がった。

生成AIを使用したかどうかは明らかにせず

 ただ、味の素は実在する商品の表示が変わっていたのに対し、ガストは販売されていない架空のシールである。この違いから「架空の商品にまで謝罪が必要なのか」として、騒ぎすぎとの指摘もあった。

 そもそもすかいらーくグループは、生成AIを使い始めたばかりの企業ではない。2026年4月には「責任あるAI方針」を策定し、グループが利用する全てのAIシステムとサービスに適用。AIを使った画像などの公表時には利用を適切に明示し、重要な内容は人間が最後に確認すると定めた。
 今回の投稿は生成AIを使用したかどうかを明らかにしていないため、自社方針に反したかどうかは不明ながら、利用表示や公開前の確認がどうなっていたのかは気になるところだ。

 ガスト秋葉原駅前店に導入された、客との会話から商品を勧める生成AI「Co店長」では会話のログを毎日確認し、必要に応じて人の手で調整してきた。それだけに、公式Xで不自然な箇所を残した画像が公開されたこととの落差は大きい。問われているのはAIを使ったことではなく、会社の公式アカウントに投稿する画像を最後に誰が確かめたのか、ということだ。

(ケン高田)

配信元: アサ芸プラス

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