新天地への移行プロセスが着々と進んでいるともっぱらなのは、ソフトバンクホークスの東浜巨投手だ。36歳になった14年目の今年は、開幕から2軍戦の登板のみ。さらに右肩の違和感を訴えて、5月16日のオリックス2軍戦を最後に、登板がなかった。
それから約3カ月ぶりとなったファームのマウンドは8月16日、タマスタ筑後での阪神戦だった。最速147キロをマークして、3回3安打無失点。東浜をとりまく状況を、地元福岡のスポーツメディア関係者が解説する。
「選手層がブ厚いソフトバンクで1軍に上がることはほぼ難しい状況ですが、東浜を欲しい球団はたくさんあります。今オフ、ソフトバンクから構想外になれば、移籍の目玉になりますね。ゲームメイクができ、低めに集める投球スタイルで、先発として非常に需要があります。シンカーや、いわゆる『亜大ツーシーム』で打たせてとるスタイルが、キチンと確立されていますから」
現状の環境からの脱却と新しい球団への移籍を志向
昨年は出場機会を求めてフリーエージェント宣言したが「年俸1億5000万円のBランク」で人的補償が必要だったことが最大のネックとなり、移籍には至らなかった。
起用のチャンス拡大を望み、現状の環境からの脱却と新しい球団への移籍を志向している。今年はソフトバンクから来季の契約を提示されない可能性があり、その場合、他球団は補償なしで自由に獲得できる。
セ・リーグ関係者が声を潜めて明かす。
「すでに獲得調査を進めているのは広島やDeNAです。薬物不祥事にまみれる広島は、東浜の誠実な練習態度や勝つためのノウハウを高く買っており、周囲に好影響をもたらす大きな財産となると踏んでいます。DeNAは安定した先発の枚数不足に悩まされている事情があり、試合を作れるベテラン右腕は補強ポイントに合致する。年俸4000万円から5000万円で、オファーの競合になるでしょうね」
獲得への障壁が下がる東浜の動向に、強い関心が寄せられている。
(板垣流星)

