今年も「M-1グランプリ」の予選が全国で始まっているが、8月19日放送の「これ余談なんですけど…」(ABCテレビ)で語られたのは、お笑い賞レースの必要性についてだった。
MCのかまいたちのほか、ちゃんぴおんず、オダウエダ、GAGがゲスト出演。お酒の力を借りて、本音トークを繰り広げる特別企画である。
「賞レースって頑張らないといけないんですか」
そう切り出したのは、日本一おもしろい大崎(ちゃんぴおんず)。最近は「みなみかわ」「きしたかの」など、賞レースに勝たずとも売れている芸人が増えていることを挙げて、
「賞レースが本当に必要かどうか、かまいたちさんに聞きたい」
と迫ったのである。
濱家隆一(かまいたち)「大崎はどう思ってるねん」
大崎「必要ないんじゃないかなって」
濱家「芸人によるし…。大崎が必要ないのは別にいいんちゃう」
大ちゃん(ちゃんぴおんず)「今、全体で言ってますけど、ちゃんぴおんずはどうですか」
山内健司(かまいたち)「濱家が言ってるみたいに、コンビによるから。ちゃんぴおんずみたいに賞レースでいかなくても、メディアに出れてるコンビはけっこう少ない。稀有な方に入っていて、しっかり結果も出してるからテレビ出れてる。でも賞レースがないとどうにもならない、平場の弱いGAGみたいなのもいるから」
「今までやってきたことを全部、否定されているような……」
芸人たちの激論はまだ続く。
大崎「GAGさんは本当に賞レースひとつなんですか。賞レース以外はもう…」
福井俊太郎(GAG)「逆に僕らの場合は賞レースしかやってきてないんで、賞レース関係なく売れていく方々が出てきたことによって、今までやってきたことを全部、否定されているような……」
植田紫帆(オダウエダ)「ちょっと漫才戦士ですよって顔しすぎて、ただつまんないだけの人間が増えてるんですよ。劇場とかで大喜利もできへんのに、M-1、M-1とか言うてて」
お笑い賞レースでは、知名度の低い若手や中堅が一気にスターになるチャンスがある一方、制限時間内で爆発的なウケを狙うため、ネタの構造、テンポが画一化されている、との指摘がある。賛否両論ある賞レースだが、芸人によってそれぞれ捉え方が異なっているのは、なかなか興味深いのだった。
(鈴木十朗)

