今年最後のグランドスラム「全米オープンテニス」が8月30日から開幕します。日本人では大坂なおみ(世界ランキング13位)、伊藤あおい(同289位)、島袋将(同90位)の3選手が本戦出場になりそうです。
大坂選手はドロー運次第ですが、身体のフィット感やキレが持続できて、ウインブルドンで見せたテニスができれば、十分に決勝進出もありえます。ウインブルドンでは身体の動きが良かったですね。加えて、ネットプレーやネットプレーにつなげるショットなど、苦手部分にも取り組んだ成果がうかがえました。
2018年と20年に大坂選手が全米オープンに優勝した時は、勢いがありましたが気持ちが付いて来ていませんでした。今はメンタルのバランスが取れて、自分のコントロールできる中でのテニスを理解し始めて、結果も受け入れられています。若い頃と比較して、今の方が強いと思います。
そんな中で迎える、最も得意な全米オープンなので期待できます。優勝候補の世界1位のアリーナ・サバレンカにとっても全米オープンは相性の良い大会なので、もし2人の対決が実現すれば、ウインブルドン以上の本当のガチンコ勝負が見られるでしょう。
伊藤選手は現在289位ですが、故障から復帰してスペシャルランキング(87位)を使用しての出場となります。独特のプレースタイルが周りに研究されている中で、何を武器に、ケガをしないで戦えるのか。ランキングを上げるためにも結果がほしいところです。
島袋選手は頑張っていますね。ツアー大会に出始めてグランドスラムも経験し、必要なものも見えてきて、やらなければならないことも理解できています。自分に求めるものも高くなり、適応できる力も付いてきています。5セットで、蒸し暑いニューヨークというタフさはありますが、1、2回戦を突破する可能性は十分にあると思います。
彼はまだグランドスラム本戦で勝利がありませんから、今回の全米オープンはチャンスとなるでしょう。
文●伊達公子
撮影協力/株式会社SIXINCH.ジャパン
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