8月19日、ポッドキャスト番組『Club 520 Podcast』の最新エピソードがソーシャルメディアへ公開され、ジェフ・ティーグ(元アトランタ・ホークスほか)が今季のウエスタン・カンファレンスで“本命”に挙がる注目チームについて持論を述べていた。
昨季のウエストは2025年の王者オクラホマシティ・サンダーがカンファレンス、そしてリーグトップの64勝18敗(勝率78.0%)をマーク、続いて2位には62勝20敗(勝率75.6%)でサンアントニオ・スパーズが入った。
2019年を最後にポストシーズンから遠ざかっていたスパーズは、ヴィクター・ウェンバンヤマを中心に大躍進。プレーオフではカンファレンス・ファイナルでサンダーを第7戦の末に撃破し、NBAファイナルまで一気に駆け上がった。
しかし、頂上決戦ではニューヨーク・ニックスの前に1勝4敗で敗退。2014年以来、フランチャイズ史上6度目の優勝は翌年以降へお預けとなった。
今季もウエストはサンダーとスパーズがトップ2を形成する様相となっている。サンダーはサラリー削減のためルージェンツ・ドートら優勝メンバーが複数退団したが、シェイ・ギルジャス・アレキサンダーを中心に主力は健在。若手のケイソン・ウォーレスとエイジェイ・ミッチェルが成長できれば、昨季と同等以上の戦力と言っていい。
2014年以来の優勝を狙うスパーズは、ジュリアン・シャンパニーと新契約を結んだほか、ハリソン・バーンズと再契約、そしてベテランフォワードのトバイアス・ハリスが加入。先発はディアロン・フォックス、ステフォン・キャッスル、デビン・ヴァッセル、ハリス、ウェンバンヤの5人が予想されている。
さらにベンチにもディラン・ハーパー、シャンパニー、ケルドン・ジョンソン、バーンズ、カーター・ブライアント、ルーク・コーネットが控え、充実のロスターを作り上げている。
ティーグは番組内で「みんなスパーズに大きな期待を寄せている。今のウエストは、スパーズとOKC(サンダー)の一騎打ちになると誰もが思っているはずだ。もし(今季スパーズが)ファイナルへ進出できなければ、世間は『なんだよ、あいつらは少し失速しちまったな』と思うだろうね」と語っていた。
今夏にチームと超高額な延長契約を結んだウェンバンヤマは、2027-28シーズンからその契約がスタートする。一方、バーンズとジョンソンは来季終了後にFA(フリーエージェント)になるが、戦力が大幅にダウンするわけではない。 ティーグはスパーズが今季ファイナル出場を逃しても、球団にとってマイナスにはならないと見ていた。
「スパーズとって、ある意味『救い』になるかもしれない。(それによって)トレードに踏み切れるからね。誰にとっても悪い話じゃない。いずれにせよ、彼らはどこかのタイミングでトレードを行なう必要がある。誰かが放出されることになるわけだ。でも、もし(今季)優勝した後に選手をトレードするとなると、それは難しい決断になるからね」
1年目から大きなインパクトを残したハーパーの存在もあり、先発ポイントガードのフォックスにはトレードの噂が浮上している。今季のプレーオフで早期敗退に終われば、フォックスの放出を含め、ロスターにメスを入れる可能性もある。
とはいえ、複数のメディアはスパーズがフォックスのプレーメーキング力を高く評価しているとレポートしている。キャッスル、フォックス、ハーパーのうち誰かが3ポイントシュートの精度を大幅に向上させ、相手にとって脅威となる存在にならない限り、スパーズは少なくとも今季は現状のロスターを維持して王座獲得を目指すことになりそうだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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