男子テニス元世界ランキング1位のアンディ・ロディック氏(アメリカ/43歳)が、自身のポッドキャスト番組『Served with Andy Roddick』に出演。男子元1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア/現5位)が開催中のマスターズ1000大会「シンシナティ・オープン」(8月13日~23日/アメリカ・シンシナティ/ハードコート)でまさかの初戦敗退を喫したことについて言及し、「さほど心配はないだろう」との楽観的な見方を示した。
今大会に第3シードで出場した39歳のジョコビッチは、「ウインブルドン」(芝コート/四大大会)以来約1カ月ぶりの実戦となった初戦の2回戦で世界50位の25歳チアゴ・アグスティン・ティランテ(アルゼンチン)に6-2、4-6、4-6で逆転負けを喫した。試合中には嘔吐する場面が見られ、敗戦後の記者会見では「健康面で抱えている問題があり、ここ数年ずっと悩まされている」と告白。特に高温多湿の環境では症状が悪化しやすいとも明かした。
こうなると心配なのが、30日に開幕する今季最後の四大大会「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク)への影響だ。しかしロディック氏は、今回の敗戦をさほど深刻には捉えていない様子。「ノバクほど、マスターズ1000での結果を気にする必要がない選手が他にいるだろうか? そんな選手はいないだろう」とした上で、「全米のドローを見たら、おそらく『彼は準決勝まで勝ち進むだろう』と思うはずだ」と予想した。
さらに「仮にティランテに勝ち、もう1人にも勝って、その次で負けたとしても、それに大きな意味があるのか? それほどないだろう」とも続け、ジョコビッチほどの実績を誇る選手にとっては、今大会の結果以上に、暑さが厳しいシンシナティで実戦を経験し、全米に向けた調整期間を確保できたことに意味があると強調した。
「私は彼がシンシナティでプレーしたことをうれしく思っている。早々に負けたとはいえ、ここから全米オープンまでの2週間、暑い環境の中で世界トップの選手たちと練習できるからね。彼は他の選手と同じくらい試合数をこなす必要があるのか? あるいは5セットマッチをどう戦えばいいのかを改めて確認する必要があるのか? どちらも答えはノーだ」
またロディック氏は「ニューヨークではシンシナティほど厳しい暑さにはならない」との見通しを示した上で、「ノバクは大丈夫だろう。そうした実戦経験を練習の中で補うことに関しては、おそらく世界中の誰よりもうまくやれるはずだ」と太鼓判を押した。
体調面に一抹の不安を残しながらも、過去4度の優勝を誇る全米で男女を通じて史上最多となる四大大会25勝目を狙うジョコビッチ。百戦錬磨の39歳は本番までに状態を整え、ロディック氏の期待通り再び優勝争いに加わることができるだろうか。
文●中村光佑
【動画】ジョコビッチがティランテにフルセットで敗れた「シンシナティOP」2回戦ハイライト
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