「夏の甲子園」こと第108回全国高等学校野球選手権大会14日目となる8月20日、準決勝第1試合で横浜(神奈川)は智弁和歌山(和歌山)と対戦。1-7で敗れて28年ぶりの決勝進出を逃した。試合後、横浜のエース・織田翔希投手は涙を見せる場面もあったが、うつむく小野舜友主将に歩み寄り気丈に言葉をかけた。
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横浜は初回、4番・川上慧選手のタイムリーで幸先よく先制。援護をもらった織田投手だったが、3回に先頭から3連打を浴びて同点に追いつかれると、なおも無死二、三塁。智弁和歌山の5番・楠本龍生選手に152キロのストレートを捉えられ、勝ち越し3ランを浴びた。この夏初めて本塁打を許した織田投手は、この回途中でマウンドを降りた。
1-4とリードされた横浜は、7回にも3点を追加され、6点差に広げられた。それでも9回、2死一、二塁のチャンスを作ったが、あと一本が出ず。横浜は1-7で智弁和歌山に敗れ、松坂大輔を擁して優勝した1998年以来の決勝進出はならなかった。
敗れた瞬間、一番に浮かんだのはスタンドで応援してくれている仲間の顔だったという。織田投手は「申し訳ないなって気持ちがすごく大きかった」と明かした一方、このチームのエースとして最後のマウンドに立てたことについて「すごく楽しかったです」と振り返った。
©️ABCテレビ
試合後、織田投手は目に涙を浮かべながら、泣きじゃくる小野主将に歩み寄り肩を抱いていた。これまで小野主将とはチームについて何度も話し合ってきたという織田投手。主将として皆を引っ張る姿を見て、「舜友を日本一のキャプテンにしたい」という思いを抱いていた。そんな主将へ最後に伝えたのは、「三年間ありがとう」という気持ちだった。
激戦を終え宿舎に戻ってからのインタビューでは、織田投手に笑顔が戻っていた。その表情について聞かれた江坂佳史選手が「100点満点」と評価すると、織田投手は「こうやって自分が笑顔になったのも野手のみんなのおかげですし、本当に感謝したいなと思います」と、仲間への思いを口にした。
1年生のころは、先輩たちについていくことに必死だった織田投手。2年生で選抜優勝を経験し、やがてチームを背負う存在となった。最後の夏を終えて口にしたのは、ともに戦ってきた仲間への言葉だった。
なお、横浜と智弁和歌山の試合ハイライトは、8月20日に放送された『熱闘甲子園』(ABCテレビ・テレビ朝日系列)で紹介された。

