ロサンゼルス・ドジャースのクローザー、エドウィン・ディアスが深刻な不振に陥っている。昨オフに総額6900万ドル(約109億円)の大型契約で獲得した右腕は今季、4月に右肘の遊離体除去手術によって戦線離脱。7月末にマウンドに帰ってきてからも精彩を欠いており、16試合の登板で防御率11.85、セーブ失敗4回と本来の姿からはほど遠い投球が続き、現在は首の炎症で負傷者リスト入りしている。
そうした中、チームのピッチングコーチがついに不振の原因を特定しつつあるようだ。ドジャース専門メディア『Dodgers Way』は、問題がリリース時の「アームスロット(腕の角度)」にあるとの、米スポーツ専門メディア『The Athletic』のファビアン・アルダヤ記者の考えを紹介。そのアイデアがドジャーススタッフの注目を集めていると伝えた。
アルダヤ記者によると、ディアスの投球角度は2023年には23度あったものの、2024年には20度、2025年には19度と徐々に落ち、そして今季は15度と大幅に下がったという。この変化によって以前ほど縦方向を意識した攻め方ができておらず、特にディアスの代名詞とも言える速球が「かつてのような球威を失ってしまっている」と説いた。
その影響は数字にも如実に表れている。昨シーズン、ディアスのフォーシームは被打率.133、空振り率は39.4%を誇っていたものの、今季は被打率.379、空振り率16.4%と大きく低迷。スライダーも昨年比で悪化しており、アームスロットの低下によって球全体の伸びとキレを奪っている状態だと『Dodgers Way』は推測している。
腕の角度が下がった理由についてアルダヤ記者は、ディアスが怪我から自身を守ろうとする中で無意識のうちにフォームを変えた可能性を指摘している。4月に受けた右肘の手術後、肘への負担を軽減しようと、本人も気づかぬうちに腕の軌道を変えてしまったというわけだ。
ディアスとドジャースのスタッフはすでにこの問題を把握しており、毎日改善への取り組みを続けているという。ポストシーズンに向けて復帰だけでなく“復活”が望まれる守護神は、以前のような姿にカムバックできるだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
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