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『となりのトトロ』知られざるラストシーン! 「幻のカット」で描かれていたものとは

『となりのトトロ』知られざるラストシーン! 「幻のカット」で描かれていたものとは


ネコバスに乗るサツキとメイ 画像は『となりのトトロ』静止画より (C)1988 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli

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七国山に向かったはずのカンタ、実は……?

 スタジオジブリの絵コンテ集には、本編で見ることのできなかったシーンが残されていることがあります。2026年8月21日(金)に「金曜ロードショー」で放送予定の『となりのトトロ』にも、そんな知られざる幻の描写がありました。おなじみのラストシーンのあとには、いったい何が描かれていたのでしょうか?

 本作は、東京郊外の古い一軒家に引っ越してきた姉妹と、森に棲む不思議な生き物「トトロ」との交流を描く名作ファンタジーです。物語の終盤、迷子になった妹の「メイ」を助けるため、姉の「サツキ」が奔走する展開は、多くの視聴者の胸を打ちました。

 そのラストシーンといえば、サツキとメイが木の上から入院中のお母さんを見守る場面が印象的です。やがてふたりが「ネコバス」に乗って帰路につくと、エンディングテーマが流れ始めます。そのあと「カンタ」や「ばあちゃん(カンタの祖母)」と再会する場面を経て、エンドロールへと移っていく構成でした。

 一方、「スタジオジブリ絵コンテ全集3 となりのトトロ」(徳間書店)では、アニメ本編と異なる「その後」が描かれていました。先ほど触れたカンタたちとの再会シーンも、本編ではセリフがありませんでしたが、絵コンテではサツキとカンタの会話が書き込まれていました。「ありがとうカンちゃん」とお礼を述べるサツキに対し、カンタは「へへ…パンクしちゃって病院まで行けなかったんだ」と返しているのです。

 メイが迷子になった際、カンタも捜索に協力していました。「代わりに七国山行ってやるからお前は家に戻れ」とサツキに促し、大人の足でも3時間はかかる七国山病院へ自転車で向かおうとするなど、頼もしい一面を見せています。それだけに、「パンクしちゃって病院まで行けなかった」という事実は、少し意外に感じられるかもしれません。

 ちなみに絵コンテには「泥だらけ」という文字も確認できるため、恐らく自転車ごと転倒してしまったのでしょう。どうやらカンタも、メイを探すためにひと苦労していたようです。

 そして、その直後のエンドロールにも本編では採用されなかったカットが残されています。アニメでは、退院した母をサツキたちが出迎える場面から始まりますが、絵コンテには病院から帰ってきた父をサツキ、メイ、カンタ、ばあちゃんが出迎えるシーンがありました。玄関を開けた瞬間、4人が勢ぞろいで出迎え、それにお父さんが驚くという、なんともほほ笑ましい描写です。

 それに加えて、庭の苗木を写生するサツキとメイのカットも描かれており、苗木には「もうずいぶん大きい」と添えられていました。姉妹の成長や季節の移ろいを、ひとつの場面で表現していたことがうかがえます。こうしたカットを経て、現在のエンディングで描かれる「その後」へつながる構成になっていたようです。

 完成した本編では見ることができないものの、絵コンテにはサツキやメイ、カンタたちのほほ笑ましいやり取りがいくつも残されています。普段は何気なく見ているエンドロールも、未収録カットを知ったうえで見返してみると、また違った楽しみ方ができるかもしれません。

配信元: マグミクス

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