泥酔した酒席で女性に「死ね!」と暴言を吐き、髪の毛を掴んで振り回すなどの暴行を働いたと報じられた阪神・伊原陵人が1軍出場登録を抹消されたが、余波は広がるばかりだ。
ヤクルトとの一戦があった8月20日、京セラドーム大阪の関係者通路は慌ただしかった。嶌村聡球団本部長は伊原本人への事情聴取をした上で、
「おおむねそれと(報道)一致している話もあった。球団として見過ごすことはできないです。当面の間、2軍で調整するよう伝えました」
と説明している。
球団にとっては今年2度目の週刊誌沙汰となるスキャンダル。前回は元ドラ1投手の現役球団職員で、今回は現役選手。球団OBが苦笑する。
「ファンに対して申し開きができない状況でしょうね。一般人のSNSが発達して、コンプライアンスも厳しい令和の時代になって、まだこんなことをやっているのかと、はっきり言って呆れてますわ」
上役への説明対応に追われる関係者
一方で球団の親会社筋もこの件を注視していると、関西スポーツメディア関係者は言うのだ。
「タイガースは阪急阪神ホールディングスの優良子会社として知られています。抜群の知名度と影響力を持つ一方で、コロナ禍では2度もクラスター感染を起こすなど、ガバナンスが効いていない組織として認識されている。ルーキーには毎年、研修を課しているのにこんな事案が起きている。暴行があった今年1月は契約期間外とはいえ、人気球団の所属選手として恥ずかしくない行動をしなければならないのは当然のこと。関係者が上役への説明対応に追われているそうですよ」
鉄道会社ゆえに「安心、安全」を覆すような言動が御法度なのは当然のこと。伊原は球団を通じて「このたびはファンの皆様をはじめ、多くの皆様にご心配をおかけし、お騒がせしておりますこと、心よりおわび申し上げます」とコメントを発表する一方で、本人や藤川球児監督が取材対応するこはないという。酒席に同席していた若手2選手について球団は不問としているが、本当にこの処分が正しいのかは甚だ疑問だ。

