
合体ロボ「ザンボット3」を立体化した「超合金魂 GX-84 無敵超人ザンボット3 F.A. 」可動フィギュア(BANDAI SPIRITS)
【画像】「マジか…」 これが合体ロボなのに「16話」まで一度も合体しなかった巨大ロボです(4枚)
「ドラマ重視」で合体まで話数をかけた?
「サンライズ」創立50周年を記念して、サンライズ制作のアニメ71作品の「第1話」の無料配信が8月14日から8月27日(木)23時59分までYouTubeで実施中です。24時間えんえんと第1話が配信されるなか、「合体ロボット」アニメの名作も数多く目にします。
「合体」はスーパーロボットの見せ場のひとつです。しかし数ある合体ロボのなかには、「1話で合体しなかった」作品も少なくありません。合体ロボなのに、なかなか合体しなかった作品を振り返ります。
『無敵超人ザンボット3』(1977年)の主役ロボ「ザンボット3」の登場は、第3話「ザンボット3出現!」からでした。それまではどう戦っていったかというと、第1話では合体メカのひとつ「ザンバード」が変形した「ザンボエース」が単独で敵ロボットを撃破しています。
続く第2話で「ザンブル」と「ザンベース」が救援に駆けつけ敵ロボットを撃破しました。こうして3機がそろったことで、第3話で満を持してザンボット3に合体するという流れになります。
こうした流れを見ていくと、最初から合体ロボで戦うよりも、個別のマシンの見せ場が与えられ、結果的に各マシンに分離する説得力につながる構成といえるでしょう。そして最終決戦で生き残ったマシンがザンボエースだけになるという点を深読みすると、真の主役ロボはザンボエースだったと考察できるかもしれません。
このパターンに近いのが、『未来ロボ ダルタニアス』(1979年、サンライズではなく東映制作)です。第1話では人型ロボット「アトラウス」と、戦闘機「ガンパー」が登場しました。残るライオン型サイボーグ「ベラリオス」は第2話から登場しますが、本格的な活躍は第3話からになります。
こうして3機そろったことで、第3話「目覚めよ 銀河の獅子」で主役ロボ「ダルタニアス」に合体しました。こちらの流れもドラマと密接していて、ベラリオス復活が主人公「楯剣人」が王族だとわかることにつながる構成になっています。

『六神合体ゴッドマーズ』は、スポンサーの意向により、第2話で6体すべてのロボが揃って合体を披露した。この「合体」までの早さが、のちに意外な反動を生むことに……? 画像は『六神合体ゴッドマーズ』DVD1巻(ハピネット)
スポンサーの意向で「急に登場」?
『六神合体ゴッドマーズ』(1981年、東京ムービー新社製作)は、第1話でコアとなる「ガイヤー」のみが登場します。しかし搭乗者「明神タケル」こと「マーズ」は気絶しており、自動操縦で敵ロボットを撃退するという、一風変わった始まりでした。
続く第2話「でた! 脅威の六神合体」で、早くも残りの5体のロボットがすべて出そろい、主役ロボ「ゴッドマーズ」が登場します。ここで敵ロボットを必殺技抜きで撃破するという圧倒的な力を見せました。
第2話で一気に他の5体のロボットがそろったのは、ゴッドマーズを早く登場させたいスポンサーの意向だったようです。本来は13話くらいかける予定でした。これが影響してシリーズ構成の藤川桂介さんは、後に手がけた『超獣機神ダンクーガ』(1985年、葦プロダクション製作)では第16話まで合体を見せなかったようです。
これらのロボットアニメでは第1話でロボット同士のバトルという見せ場がありましたが、『宇宙戦士バルディオス』(1981年、葦プロダクション・国際映画社製作)は特にそういう展開はなく、主人公「マリン・レイガン」が「パルサバーン」で脱出するところで終わっていました。そして主役ロボ「バルディオス」の登場は第4話「亜空間突入の日」です。
これだけの時間を必要としたのは理由がありました。それは敵となる「S-1星」の科学で制作されたパルサバーンに、地球産の「バルディプライズ」と「キャタレンジャー」を合体させるための改造期間が必要だったからです。
さらにいえばS-1星人であるマリンをスパイ扱いするといったドラマ作りもあって、物語の都合上から即合体とはいかなかったのでしょう。合体に至る経緯を丁寧に見せることで物語を盛り上げるわけです。
このように主役ロボが第1話に登場しなくても、その過程を楽しませるドラマ作りで物語を魅力的に仕上げようとしたのでしょう。戦闘シーンも重要ですが、合体に至る経緯を丁寧に描くことを重視した作品もあったということです。
