最新エンタメ情報が満載! Merkystyle マーキースタイル
幼稚園児に武器を向けて人質に…ロシアが100カ所以上で実施した「対テロ軍事訓練」手榴弾が爆発して負傷者が!

幼稚園児に武器を向けて人質に…ロシアが100カ所以上で実施した「対テロ軍事訓練」手榴弾が爆発して負傷者が!

 覆面姿の人物が武器を構え、その先で園児たちが床へうつぶせになっている。別の施設では扉が内側から封鎖され、子供たちが机の下や部屋の隅へ身を潜めていた――。
 これは8月18日から19日にかけて、ロシア各地の幼稚園が自らSNSに投稿した写真に記録されている光景だ。お遊戯会でも防災訓練でもない。政府主導で行われた全国規模の対テロ訓練で、園児が「人質役」にされていた。

 独立系メディア「ノーバヤ・ガゼータ・ヨーロッパ」によれば、訓練実施を報告した幼稚園は100カ所以上にのぼる。想定シナリオには人質事件のほか、可燃性液体を使った襲撃や、ドローンによる攻撃も含まれていた。
 実際に武器を持った覆面姿の人物が園児の前に立ち、人質事件を再現した施設が複数、確認されている。就学前の子供に武器を向ける場面が、ひとつの施設だけでなく、全国規模の訓練の中で繰り返されていたことになる。

 ロシアの教育当局は事前発表で、訓練の対象を教職員、施設の責任者、警備担当者と説明し、有事における対応力の確認が目的だとしていた。公表された発表文には、園児を人質役にするという記述はなかった。
 訓練後、クラフツォフ教育相は園児も参加したと認め、各地域に実施指針を送ったと説明した。だが、武器を子供へ直接向ける演出まで、その指針に含まれていたかは明らかになっていない。
 事前には大人の対応力を確かめると説明されていた訓練で、なぜ園児に武器を向ける必要があったのか。

 こうした場面が確認されたのは、今回が初めてではない。2025年にもプーチン大統領の指示で全国規模の類似訓練が実施され、学校、幼稚園、児童キャンプ、専門学校などのSNSで、約800件の投稿が確認された。模擬銃を持った人物が、子供を床に座らせている写真も残っている。
 教育当局は今回、幼稚園が参加するのは初めてだとしたが、実態とは食い違う。園児に武器を向ける場面は、少なくとも2年続けて確認されているからだ。

「祖国の安全と防衛の基礎」授業時間に占める軍事訓練の割合は50%に

 同じ全国訓練では、事故も起きた。モスクワ州セルコボの学校で訓練用の音響手榴弾が爆発し、教師4人が負傷。インタファクス通信によれば、4人のうち3人は医療機関へ搬送され、処置を受けた後に帰宅した。残る1人は現場で医師の診察を受け、入院を断っている。地元行政は事故当時、学校に子供はいなかったと説明しているが、それでも安全を確かめる訓練に参加した教師が傷を負った事実は変わらない。

 さらに今年9月以降は、中高生に相当する学年を対象とした軍事訓練も順次、拡充される。科目「祖国の安全と防衛の基礎」の授業時間に占める軍事訓練の割合は、20%から50%へと引き上げられる。

 ロシアでは武装襲撃やドローン攻撃への備えが、就学前の子供にまで課されるようになった。園児を人質役にする光景は、安全確保の名の下で戦争やテロの脅威が子供の日常に持ち込まれている現実を映し出している。

(ケン高田)

配信元: アサ芸プラス

あなたにおすすめ