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中村玉緒(6月9日没)〈瀬川瑛子〉ネイルサロンとパチンコ屋をハシゴした 役満でも表情を崩さない本物の勝負師/26年夏「送り火」インタビュー・追憶「忘れがたき人々」

中村玉緒(6月9日没)〈瀬川瑛子〉ネイルサロンとパチンコ屋をハシゴした 役満でも表情を崩さない本物の勝負師/26年夏「送り火」インタビュー・追憶「忘れがたき人々」

 昭和の銀幕スターでありながら、バラエティー番組の天然キャラでお茶の間でも愛された女優の中村玉緒(享年86)。生前に「玉緒お姉さま」と呼ぶほどに親交のあった歌手の瀬川瑛子に思い出を聞いた。

─11年に明治座「梅沢武生劇団 梅沢富美男特別公演」という舞台で2人は共演していました。

瀬川 振り返ると、あの舞台で共演してからゆっくりお話しする機会が増えました。小さい頃から東映の時代劇が大好きだった私にとって、玉緒さんは憧れの存在。そんな大スターなのに、カレーライスが大好物だと聞いてビックリしたのを覚えています。

─確かに意外ですね。

瀬川 梅沢富美男さんのお宅に他の出演者の皆様と招いていただく機会があって、そこでスパゲティや茹でたカニなどのご馳走がズラリと用意されていたんです。で、梅沢さんが「玉緒さんのいちばん好きなものを用意しているからね」と出てきたのがカレーライス。「わぁ~、私もカレー大好き」と一気に身近な存在に感じたんです。

─舞台では瀬川さんが16歳の娘役、玉緒さんが20歳の若妻役でした。

瀬川 さすがに戸惑いはありました。当時の年齢から50歳近く年下の役でしたから(笑)。でも、玉緒さんが「私なんて歯のない役で歯を黒く塗ったことがあるし、80歳過ぎの役をやったことがあるのよ」とおっしゃられて。それを聞いたら、「ちゃんとやらなきゃ」と背筋が伸びたのを覚えています。そして、稽古中に演技のコツを教えてくれることもありました。例えば、着物を着ての演技で、「ちょっと内股にして歩いてね」と。そのほうがお上品に見せられるの。ただ、内股にしすぎて転びそうになっちゃって(笑)。

─趣味のパチンコでご一緒する機会もあったとか。

瀬川 はい、たまたま定期的に行く都内のネイルサロンが一緒で、その近所にあるパチンコ屋さんでよくご一緒していました。ネイリストさんが玉緒さんから言づけを預かることもあって、「瑛子ちゃんもよかったらいらっしゃいよ」って。事前に約束したわけじゃないのに不思議ですよね~。

─まさに運命めいた関係だったんですね。

瀬川 たまたまですよ~。あと、玉緒さんは麻雀も強かった。考えるスピードが速くて、役にこだわりがあるようでこだわらない。とにかく、上がろうとする姿勢が上手だと思っていました。

─互いに勝負事は強い?

瀬川 強いと思います(笑)。私は今でも麻雀のプロを目指していますし。ただ、そんな私から見ても玉緒さんは強かった。“微笑みのポーカーフェイス”とでも言いましょうか、いつもご機嫌で打たれていて、役満狙いだろうがテンパイだろうが、テンションが変わりません。何を待っているのか読めませんでした。

─それは瀬川さんも同じでは‥‥。

瀬川 うふふ、私もヘラヘラしているほうですもんね。それにしても、早いお別れが悔やまれます。私も何年後かわかりませんが、天国に行ったら一緒に麻雀をやりたいなって思っています。3半荘でも4半荘でも心ゆくまでね。

配信元: アサ芸プラス

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