グリーンに乗せるのは当たり前。さらに、タテ距離をぴったり合わせるのがプロのアイアンショット!その工夫は、意外にも簡単だった!
【番手間の距離を埋めるテクニック】
フェースとスタンスを開いてマイナス5ヤード!

スライス回転の打球は高く上がり、ラン(転がり)が少なくなるため、中途半端な距離でもピンを思い切って狙える。
ピンまで中途半端な距離が残り「7番アイアンだと大きいが8番アイアンでは小さい(届かない)」といった場面で、私は7番を選択し、フェースとスタンスを開きます。そして、ピンの左を向いて構えたら、開いたスタンスに沿ってスイングする。このようにしてボールにスライス回転をかけると、キャリーが5ヤード前後落ち、番手間の距離を埋めることができます。
また、打ち下ろしのホールなどでは、セットアップを変えずにフィニッシュだけを小さくする、というテクニックも有効。私は状況に応じて、ふたつのテクニックを使い分けています。
フェースはほんの少し開く

フェースを開きすぎるとボールのつかまりが悪くなるので、ほんの少し開いて、スタンスをオープンにする

左を向いて左に振る

スタンスに沿って振るとスライス回転がかかり、キャリーが落ちる。「左を向いて左に振る」という意識が重要!
フィニッシュを小さくする

右:マイナス5ヤード
打ち下ろしのホールなど方向性を重視して低めの弾道で攻めるときは、セットアップやスイング軌道を変えずにフィニッシュだけを小さくして、番手間の距離を埋める
【ウエッジショット成功の秘けつ!】
フェースをかぶせてお腹を下に向ける!

ウエッジの場合、大きく振れば振るほど打球が高く上がってしまい、ピンまで届かないミスが出がち。これを防ぐポイントは、お腹の向き! ダウンスイング以降、お腹を下(地面)に向けて振ってみてください。すると、体が開かず、ボールがしっかりつかまるので、距離のコントロールが簡単になります。
加えて、ボール位置を通常より右にズラしてフェースをかぶせるのが、ワンランク上のテクニック。ウエッジのロフト角を立てて使うことで、打ち出し角が低くなり、風に負けない強い打球が打てます!

お腹を下(地面)に向けて振れば、体が早く開いたり、起き上がったりするミスがなくなり、ボールのつかまりがよくなる

お腹がインパクトで左を向き、フォローで斜め上を向く。ウエッジが思いどおりに飛ばない人は、この傾向が強いので注意しよう
通常よりボールを半個右に置く

ウエッジを大きく振るときは、ボール半個ぶん右にズラし、フェースをかぶせる。そして、やや左足体重に構える
フェースをかぶせて球を低く打ち出す

「ウエッジのフルショットは、アイアンよりもややコンパクトに振るのがコツ。ボールを低く打ち出したほうが、ショットの精度が上がります」(澁澤)
いかがでしたか? 澁澤プロのレッスンを参考に、アイアンを上達させていきましょう!

澁澤莉絵留
●しぶさわ・りえる/2000年生まれ、群馬県出身。160㎝。19年のプロテストに合格。25年はレギュラーツアー11試合、ステップアップツアー16試合に出場。初優勝が待たれる人気選手。清水建設所属。
構成=小山俊正、石川大祐
写真=田中宏幸、相田克己、高木昭彦
協力=日神グループ 平川CC、取手国際ゴルフ倶楽部

