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ライス関町知弘、メトロンズで貫く“演劇”への本気「純度はどんどん上がってきている」

ライス関町知弘、メトロンズで貫く“演劇”への本気「純度はどんどん上がってきている」

 しずる、サルゴリラ、ライスの3組と、作家・演出家の中村元樹による7人組演劇チーム「メトロンズ」。第11回公演『金持ちに好かれなくちゃ!』が、9月2日から20日まで東京・赤坂RED/THEATERで上演される。

 今回のインタビューでは、23年来の同期だからこそ生まれるチームの空気や、脚本を手がけるしずる・池田一真、関町が“エース”と呼ぶサルゴリラ・児玉智洋について語ってもらった。

 さらに、芸人3組による“コント”ではなく、あくまで一つの“演劇”として作品を作るメトロンズのこだわりをはじめ、『パンサー向井の#ふらっと』で見せる顔、人との付き合い方、そして関町自身が「周りに助けられてやってこれた」と話す現在地について聞いた。

『#ふらっと』とは「真逆」 アドリブを封印するメトロンズ

【動画】ライス関町知弘が「メトロンズ」第11回公演『金持ちに好かれなくちゃ!』をPR

――水曜日の『パンサー向井の#ふらっと』もいつも聴いています。メトロンズとはかなり違いますよね。
関町:そういう意味では、メトロンズと真逆かもしれないですね。
 『#ふらっと』は生放送で、向井からの無茶振りもあるし、毎回ロケ先の方も何を言うか分からない。職種も違うので、毎回僕もどうなるか分からない状態でやっている部分があります。
 メトロンズは、しっかり作って、あまりアドリブを入れない。だから、たまに『#ふらっと』終わりの公演は危ない時があります(笑)。そっちのモードに脳がなっちゃっている時があるので。

――メトロンズは水曜日が初日のことも多いそうですね。
関町:今のところ、ほぼ毎回水曜日が初日なんですよ。僕も『#ふらっと』が水曜日なので、そのあと初日を迎える。そこが一番、脳の負担がすごいというか(笑)。すっごいぐちゃぐちゃになる時がありますね。
 でも、ラジオのファンの方が舞台に来てくださったり、また違う自分の部分を見てもらえるのは、すごくうれしいです。

「芸人3組のコント」ではなく、徹底して作り込む演劇

――改めて、今回初めてメトロンズを見る方に、どんなところを楽しんでほしいですか?
関町:芸人3組が組んでいるので、どうしても「コントなんでしょ」とか、「そんなに稽古をしないで、その場のアドリブで笑いを取るんでしょ」みたいなイメージが、まだあると思うんですよ。
 でも僕らに関しては、本当に1カ月しっかり稽古しています。セリフ、間、役作りも全部徹底してやって、セットにもこだわって、一生懸命ちゃんと“演劇”としてやっている。まずそこを知っていただきたいですね。
 演劇が好きだけど「お笑いはちょっとうるさすぎるんだよな」という人にも、絶対見に来てもらいたい。「芸人3組でこんなことやっていたんだ」と思ってもらえる内容だと思います。

――公演ごとにアドリブで変わるような作品ではない?
関町:そうじゃないですね。そこはこの5年で徹底してきましたし、どんどん純度は上がってきていると思います。
 映像で見るのとはまた違う面白さが、生で見るとあるので。ぜひ劇場で見ていただきたいですね。

常連客は「一人を追って見る」楽しみ方も

――何度も足を運ぶ常連の方には、どんな楽しみ方がありますか?
関町:常連さんは、メトロンズだけじゃなくて、各コンビの活動や、それぞれが普段どういう人なのかも分かっていると思うんですよ。
 でも毎回、「今回、この人がこんな役をやっているんだ」とか、「普段のコントでは見せない役をやっているな」というのは新鮮だと思います。
 アンケートでも「今回は誰々さんを中心に見ました」と書いてくれる方が結構いるんですよ。何回か来てくださる方だからこその楽しみ方ですよね。
 感情移入する人物によっても、作品の見え方は絶対に変わってくると思うので、そういう見方もしてもらえたら。

――前回公演では、関町さんのセリフもかなり多かったですね。
関町:前々回は『ハリー・ポッター』に出演させていただいていたので、僕は出ていないんですよ。5人と女優さん2人でやっていて。
 だから前回は、久しぶりに僕も入ったメトロンズだったんです。「『ハリー・ポッター』もあるし、わりと少なめにしてくれるのかな」なんて思っていたら、全然そんなこと関係なくて(笑)。
 逆にありがたかったですね。信頼してセリフ量の多いところを委ねてくれたので。やっていて楽しかったです。

野球部なのに「明らかにサッカーの方が楽しかった」

ライス関町知弘

――『#ふらっと』でサッカーをしている姿も印象的でした。サッカー経験者なんですか?
関町:いや、サッカー部に入ったことはないんですよ。でも昔から体育の授業のサッカーが本当に好きで、サッカー部がいるクラスに勝ったりすると、すっごいうれしくて。
 僕、小中は野球部なんです。でも明らかにサッカーの方が楽しかった(笑)。

――では、なぜ野球を続けていたんですか?
関町:小学校からやっていたので、親に「辞める」って何となく言えなかったんですよね。勝手に気を使っちゃっていて。だから、ずっとサッカー部には入らなかったです。
――関町さん、実際にお会いすると意外と背が高いですよね。
関町:176センチです。それ、いまだに言われますね(笑)。先輩と仕事が一緒になった時も、「あ、こんなデカかったんだな」って。
 髪型とか、このメガネの感じで小さいと思われがちなんですよ。座っているとそんなに大きく感じないらしいんですけど、立つと「デカい」って(笑)。

人から好かれるコツは「気を使いすぎない」

――ラジオなどを聴いていても、関町さんは先輩、後輩問わず愛されている印象があります。人から好かれるコツはありますか?
関町:いやいや(笑)。でも、昔は先輩付き合いが苦手だったんですよね。
 先輩といったら、お酒を注がなきゃいけないとか、グラスが空く前に「次、何されます?」って聞かなきゃいけないとか。僕、そういうのが苦手なので、「できなかったら怒られるんじゃないか」「先輩って怖い人が多いんじゃないか」って勝手に思っていたんです。
 キングオブコントで優勝した後くらいに、上の先輩たちとテレビで一緒になる機会が増えたんですけど、僕がどういう人間なのか全く知られていなくて、うまくいかなかった。
 それで「今まであまり行ってなかったけど、次に誘われたら行こう」と思ったんです。

――そこから変わった?
関町:もう嫌われてもいいから、気を使わず、聞きたいことは聞く。おいしかったらいっぱい食べる。そうやってそのままで行ったら、何人かの先輩がすごく面白がってくれたんです。
 変な質問をしたり、変な行動を取ったり。「あ、勝手に気を使ってたんだな」って。
 僕も後輩とご飯に行くと、かしこまっている人より、「これ、あんまりおいしくないっすね」とか言ってくれる方が、「なんだお前、おごってんのに!」ってなる(笑)。
 もちろん人によると思いますけど、仕事以外の時までお互いに気を使いたくないんだなって。コツといえば、気を使いすぎないことかもしれないですね。

――きっかけは“開き直り”ですか。
関町:開き直りですかね(笑)。

「周りに助けられてやってこれた」

――『#ふらっと』では、パンサー・向井慧さんとの掛け合いも印象的です。
関町:向井は本当にありがたいですね。
 僕のちょっとしたミスとか、怪しい部分を、すぐ的確に笑いにしてくれるんですよ。痛々しくならない。それがめちゃくちゃ助かっています。
 それも仲がいいからこその関係性だと思います。

――向井さんは後輩?
関町:後輩なんですよ。
 僕、こんなことを言うのも何ですけど、メトロンズもそうですし、相方もネタを書いているし、本当に周りに助けられてやってこれている部分があるんです。
 後輩の番組にロケで呼んでもらって、おいしくしてもらうとか。なんかそういう人生なんだなって受け入れてから、逆にそういう仕事が増えてきたので、良かったなと思いますね。

「よく11回もできてるな」 ゼロから積み重ねたメトロンズ

――メトロンズも今回で11回目です。
関町:本当に、「よく11回もできてるな」って思います。
 最初は本当にお客さんが入らなくて、コロナ禍にもぶつかった。搬入、搬出、撤収まで、全部僕らがやっていたんですよ。
 それに比べたら、今はお客さんもすごく増えてきていただいて。ありがたいですね。
 昔から一緒にやってきた仲間たちと、1カ月しっかり稽古をして、一つの演劇を作る。そこはこれからも大事にしていきたいですし、初めての方にも、ずっと見てくださっている方にも、今回のメトロンズを劇場で楽しんでもらえたらうれしいですね。

ライス関町知弘

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