8月23日、プロボクシングのWBC世界ライトフライ級王者の岩田翔吉(帝拳)が、WOWOWライブ、同オンデマンドで放送・配信される『エキサイトマッチSP「増田陸vs比嘉大吾」「岩田翔吉vsバディージョ」』(24日・午後9時)の収録に臨んだ。
アマチュア時代にはインターハイを制した経験のある岩田は、22歳だった2018年に米国でプロデビュー。順調に勝利を積み重ね、2021年11月に芝力人(真正)との日本ライトフライ級王座決定戦を9回TKOで制してプロ初戴冠。翌年7月には堀川謙一(三迫)を判定で下し、WBOアジアパシフィック・OPBF同級王座も獲得した。
その後、同年11月のWBO世界ライトフライ級王者のジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)への挑戦は判定で退けられたが、24年10月にハイロ・ノリエガ(スペイン)とのWBO世界同級王座決定戦を3回TKOで勝利し、世界王者に上り詰めた。
このタイトルはレネ・サンティアゴ(プエルトリコ)との初防衛戦で失ったものの、26年3月にWBC世界ライトフライ級王者のノックアウト・CPフレッシュマート(タイ)から8回TKOで王座を奪回。同年7月にエリック・バディージョ(メキシコ)との一戦で11回TKO勝利を飾った。
世界王座初防衛に成功した30歳が、バディージョ戦を振り返るなか、衝撃的な事実を明かした。この試合で17勝のうち14のKO(2敗)を誇るハードパンチャーは、4回にフラッシュダウンを喫したものの、それ以外は優勢に進めていた。ただ9回に左ボディを放った際に、相手がガードに用いた肘に衝突。左手の小指の付け根を骨折してしまった。
骨が折れたのは自身にとって初めてだったため、確信はなかったものの強烈な痛みが襲うなかでも冷静に対処。故障箇所が拳ではなかったので、打てる角度を探りながら、戦っていたという。その後、11回に右のオーバーハンドがクリーンヒットすると、的確な連打を打ち込んでストップに持ち込んだ。
岩田は現在、まだ左手にワイヤーが入っているものの、すでにジムワークを再開。ランニングや右のパンチなどには影響がないという。心配な左手もワイヤーが取れ次第、様子を見ながら本格的なトレーニングに入り、可能であれば今年中にもう1試合戦いたいという意向を示した。
取材・文●野口一郎(THE DIGEST編集部)
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