
『VIVANT』のAIハヤト登場シーン(『VIVANT』公式Xより引用)
【画像】え、「かわいい」「もっと見たい」 コチラが話題を呼んだ「AIハヤトの擬人化」イラストです
AIハヤトに注目しておいたほうがいい理由
現在放送中の日曜劇場『VIVANT』シーズン2にて、視聴者の物議の対象になっているのが諜報組織「別班」が使用するスーパーコンピューター「AIハヤト(演:高山みなみ)」です。
AIハヤトは、国内のあらゆる防犯カメラ、SNSの投稿などを網羅して自在にデータを引き出せるほか、公安部のデータも簡単にハッキングできます。また、犯人をパーセンテージで示しながら推測したり、主人公「乃木憂助(演:堺雅人)」の行動にアドバイスを送ったりすることも可能です。
あまりの万能ぶりに「AIハヤト頼みすぎる」といった声もあるAIハヤトですが、実際には何ができて、何ができないのでしょうか?
シーズン2を振り返ってみると、データ解析とハッキングはAIハヤトと天才ハッカーの「ブルーウォーカー」こと「太田梨歩(演:花岡すみれ)」が手分けして行っています。
11話では、国内の病院の防犯カメラ映像の解析はAIハヤトが行っていましたが、バルカ共和国やアゼルバイジャンに関する映像の解析、ハッキングはブルーウォーカーが行っていました。12話でも同様に、ブルーウォーカーが海外のハッキングを行っています。一方、キプロスでは「アリ(演:山中崇)」に装着したポリグラフをAIハヤトにつないで、発言の真偽を判定していました。
13話で、AIハヤトとブルーウォーカーの役割分担がはっきりする場面があります。乃木が公安内部の映像をハッキングするよう依頼すると、ブルーウォーカーは「公安のセキュリティは尋常ではありません」と弱音を漏らしますが、別班司令の「櫻井(演:キムラ緑子)」がAIハヤトに「国内ならあなたがやりなさい」と指示すると、たちどころにハッキングを完了させてブルーウォーカーを驚かせました。
こうしてみるとAIハヤトは国内のハッキングは得意ですが、海外でのハッキングを行っていません。公式に語られてはいないものの、どうやら海外のシステムのハッキングは不可能、あるいは許可されていないようです。
AIハヤトの弱点はもうひとつあります。『VIVANT』とサントリーのパーフェクトサントリービールとのコラボ映像「【VIVANT】スペシャルコラボCM完全版 ~テント潜入作戦の裏側・・・親愛なる友との約束」で明かされた、「もし司令よりランクが上の上層部が、上位アクセス権限を行使して情報開示コマンドが発動されれば、強制上書き命令を無条件で受理する」という設定です。
これまで櫻井司令よりランクが明らかに上の人物は登場していませんが、今後たとえば防衛大臣クラスの人間が現れてAIハヤトに命令を与えれば、あっという間に別班を裏切り、情報を開示するだけでなく、別班の敵に回ることだってありえます。
また、11話では別班員5人の情報を漏らしたのは95%の確率でテントのモニターをしていた「新庄浩太郎(演:竜星涼)」だと推測しましたが、後に間違っていたことがわかりました。AIハヤトの推理能力は、あまりあてになりません。
つまり、AIハヤトはそれほど万能ではなく、何もかも頼るわけにはいかないということです。700枚を超えるLEDパネルを使った大型セットと、アニメ風のアバターの存在感が大きいため、何でも頼っているように見えがちですが、実際は人間が考え、行動しなければ解決しないことがたくさんありました。
なお、「国防や諜報にAIが使われるのはあり得ない」という批判がありますが、現実にも防衛省が自衛隊の指揮統制にAIを導入する方針が進んでおり、米パランティアによるAIなどが候補に挙げられています。しかし、国外のAIを使用することで、機密情報や諜報データの国外流出が懸念されているのも事実です。
今後、『VIVANT』でAIハヤトがどのように運用されるのか、注目していきたいと思います。
