全国のラーメンを食べ歩くラーメンライター、井手隊長です。
ファミリーマートから、福岡の名店「ふくちゃんラーメン」監修のカップ麺が登場している。
「ふくちゃんラーメン監修 コクとキレの豚骨ラーメン」。2026年4月7日に発売された商品で、サンヨー食品が製造を担当する「ファミマル」ブランドのファミリーマート限定商品だ。価格は267円(税込288円)。
「ふくちゃんラーメン」といえば、福岡の豚骨ラーメンを語るうえで外せない名店。1975年創業で、卓上ににんにくクラッシャーを置くスタイルの先駆けとしても知られている。豚骨ほんのり熟成感のあるスープが実に味わい深い。個人的にも、福岡でラーメンを食べるならベスト5に入れたいフェイバリット店。そんな店の味をカップ麺でどう表現しているのか、気になって食べてみた。
今回のカップ麺は縦型のスタンダードなスタイル。フタを開けると、調味油とおろしにんにくの2袋が入っている。粉末スープは別添ではなく、カップの中に最初から入っているというシンプルな構成だ。
熱湯を注いで待つこと3分。あとは調味油とおろしにんにくをお好みで加えれば完成となる。
まずは、にんにくのない部分のスープをひと口。
ほんのりと香る豚骨の旨味は実に玄人好み。首都圏にも広がる一般的な豚骨ラーメンをイメージして食べると、やや物足りなく感じる人もいるかもしれない。
しかし、ここが面白いところ。
むしろ、このじんわりとした豚骨感が本場らしい。ガツンと濃厚でクリーミーな豚骨ではなく、豚の旨味をじわじわと感じさせる、どこか落ち着いた味わい。福岡で食べる昔ながらの豚骨ラーメンを思わせる雰囲気があり、個人的にはかなり好印象だった。
そして、ここからが本番。別添のおろしにんにくの登場だ。
すると、スープの表情が一気に変わる。
先ほどまで穏やかだった豚骨スープに、にんにくの香りと刺激が加わることで、ぐっと旨味が広がる。中毒性が増し、箸がどんどん進む。にんにくクラッシャーの先駆けとして知られる店だけに、おろしにんにくを採用してくれたのは本当に嬉しい。
具材はネギとゴマとシンプル。カップ麺として豪華さを競うタイプではないが、そもそも「ふくちゃんラーメン」の魅力は、具材の多さではなくスープと麺、そしてにんにくを含めた全体のバランスにある。
税込288円という価格を考えると十分すぎるほどの仕上がりだ。もちろん、カップ麺なので店の一杯をそのまま再現しているわけではない。それでも、単調な豚骨味ではなく、じんわりとした豚骨の旨味とおろしにんにくによる味の変化を楽しめるナイスな一杯に仕上がっている。
福岡の名店を知っている人にはもちろん、まだ「ふくちゃんラーメン」を食べたことがない人にも、一度試してほしい一杯だ。
(執筆者: 井手隊長)
