桜新町の住みやすさを徹底調査!治安や通勤・保育園事情も!

世田谷区は「高級住宅街」「静かで落ち着いた街」、そんなイメージをお持ちの方が多いと思います。中でも、桜新町は都心へのアクセスの良さ、自然を感じつつも整然とした街並みが人気を集めています。

また、漫画「サザエさん」の舞台となった街としても有名ですね。公園や緑地が多く、子どもの生活環境にも適していると、ファミリー層にも安定の人気があります。
治安も良いため、女性にも好まれる街です。長く定住している方が多いことからも、人気の理由がわかりますね。

さらに、桜新町は日本で初めての分譲住宅地「新町分譲地」を産み出した地でもあり、中古マンション物件も多くあります。将来自分が住む町となるかもしれない桜新町。

そんな桜新町、実際に住むとなると気になるのは、

  • スーパーなどの買い物は便利?
  • 災害リスクや地盤は?
  • 病院や施設の充実度は?
  • 保育園の待機児童や地域の学校は?

などですよね。そこで今回は、桜新町駅周辺の住みやすさを徹底調査しました。

1. 世田谷区の人口比率(男女比、年齢層)や治安について

桜新町駅が属する世田谷区の人口や治安はどうなのでしょうか?まずは東京23区内における世田谷区の人口統計についてご紹介します。

1-1. 世田谷区の人口は91.7万人|23区で人口数第1位!

桜新町駅がある世田谷区は人口約91.7万人、世帯数は約49.2万世帯、人口密度は1.6万人/k㎡です。東京都内23区では2位の練馬区74万人を大きく引き離し、最も人口が多い区です。出生率は19位と低めの値となっています。

年齢別で見てみると、特に子育て世代・働き盛りの世代である30歳代~40歳代が全体の32%ほどを占めています。

人口比率と男女比、年齢層の統計データはこちら。

令和4年6月1日現在 (世田谷区)

年齢層 総計(人) 男性(人) 女性(人)
全年齢層合計 917,861 434,331 483,530
0歳~19歳 143,204 73,533 69,671
20歳~29歳 116,927 56,197 60,730
30歳~39歳 127,853 60,820 67,033
40歳~49歳 152,144 72,488 79,656
50歳~59歳 141,191 68,458 72,733
60歳~69歳 89,724 43,740 45,984
70歳~79歳 80,949 36,303 44,646
80歳~89歳 50, 528 18,805 31,723
90歳以上 15,341 3,987 11,354
世田谷区ホームページ 世田谷区域内の人口と世帯数より引用

1-2. 治安が良いって本当?桜新町駅周辺の治安を調査

桜新町は、静かな住宅街がひろがり、繁華街もなく治安が良いと言われています。実際にはどうなのでしょうか?警視庁のホームページから直近の犯罪件数を調べてみました。

桜新町駅周辺地域の1年間の犯罪件数合計は126件、路上犯罪(ひったくりやスリ)、空き巣、
凶悪犯に該当する犯罪のいずれも0件。実際に起きた犯罪の約5割は自転車窃盗・万引き等でした。

桜新町駅周辺地域の犯罪件数

地域名 1年間の犯罪件数(令和3年)
世田谷区桜新町1丁目 30件
世田谷区桜新町2丁目 59件
世田谷区新町1丁目 11件
世田谷区新町2丁目 19件
世田谷区新町3丁目 7件
地域合計 126件
警視庁ホームページ 区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数より引用

23区の中でもかなり治安が良いといえますね。渋谷に近くて静かな住環境をお探しの方、子育て世代や女性の一人暮らし、高齢の方々へも安心しておすすめできる街です。

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2. 桜新町駅周辺の災害リスクや地盤について

桜新町駅の南西側に流れる多摩川は過去に昭和49年の多摩川水害がおきており、災害リスクを心配される方もいらっしゃるでしょう。また地盤についてはどうなのでしょうか。世田谷区のホームページより、災害時のハザードマップと地盤について調べてみました。

2-1. 世田谷区・水害ハザードマップについて

世田谷区では、令和3年5月20付け災害対策基本法一部改正による避難情報の変更等を受け、洪水・内水氾濫ハザードマップを改定しています。

こちらのマップは、水害ハザードマップを「多摩川洪水版」「洪水・内水氾濫版」に分け、最新の浸水予想区域図を反映。

備えあれば憂いなし、というように万一のために確認しておくと良いですね。

世田谷区の水害ハザードマップ

世田谷区ホームページより引用

桜新町周辺内水氾濫・中小河川洪水版 拡大図

世田谷区ホームページより引用

上の図の赤く囲った位置は桜新町駅周辺です。こちらのエリアは多摩川洪水版では、水害エリアに指定されていませんでした。ただ、内水氾濫・中小河川洪水版では、緑色で囲った桜新町2丁目付近のエリアが、浸水の深さ0.5~2mに予想されており、注意が必要と言えます。

また、土砂災害については警戒区域としてハザードマップに指定されていませんでした。さらに、桜新町の海抜については、桜新町1丁目で約39m、桜新町2丁目で約44mであり、津波が押し寄せる確率は低いと言えるでしょう。

ただ、全国的にみても災害リスクがゼロの地域はありません。世田谷区に関する過去の甚大な災害について調べてみると、多摩川水害が発生していることがわかりました。

山梨県・神奈川県・東京都の境を流れる多摩川では、たびたび水害が発生し、中でも、昭和49年(1974年)9月に多摩川が大氾濫した多摩川水害は、後の裁判で人災と認定された首都圏の大水害でした。最終的には狛江市内の堤防が260mにわたって決壊し、宅地3000平方メートルが濁流にえぐり取られ、住宅など19戸が流されるという災害に発展。

幸いにも住民の方々は避難を終えており、死傷者は1人もいなかったとのことですが、この教訓を残すためにモニュメント「多摩川決壊の碑」が狛江市の河川敷に建てられました。

近年、全国的に水害も多くなってきているため、注意が必要ですね。

2-2. 世田谷区・桜新町地区の地盤について

世田谷区桜新町地区の地盤の種類はローム台地であり、比較的揺れにくく、下記データの通り液状化の可能性は非常に低いことがわかります。地震の揺れに関するリスクは中程度と言えるでしょう。

参考: 大地震対策.info 地盤データと地震予測 東京都世田谷区桜新町一丁目

東京都世田谷区桜新町の地盤データ

調査対象 調査結果              
地形 山地・台地・段丘         
液状化の可能性 非常に低い        
表層地盤増幅率 1.43 ※       
揺れやすさ 中程度         
住所検索ハザードマップより引用

※ 一般に1.5を超えれば要注意で、2.0以上の場合は強い揺れへの備えが必要であるとされる。防災科学研究所の分析では、1.6以上で地盤が弱いことを示すとしている。

ハザードマップには災害時の避難場所や避難経路が詳しく書かれています。

  • 住んでいる自治体のハザードマップは目を通しておく
  • 避難所の場所を確認しておく
  • 各自治体の緊急速報を受け取れるように準備しておくこと。

近年は全国的に水害や土砂災害等が多発し、甚大な被害が発生しています。ご自身や家族を守るために、日頃からの心構えや準備をお忘れなく。