「大人に寄り添う新ブランド」スタイリスト永岡美夏さんのJournal de la mode vol.9

「Autumn is just around the corner」。夏から秋へバトンタッチするこの時期は、ファッションも移り変わりを楽しめる時期です。今季はジャケット、ツイード、シアー素材とアイテム自体はさほどいつもと変わらずともキーになるのはコーディネート力。だからこそ、パワーある服に頼りたい! そしてライフステージが変わる大人の女性にとって、何を大切にするかも服を選ぶのに重要なポイントです。そんなライフスタイルにも寄り添ってくれる大人のためのNEWブランドをご紹介します。

クラシカルかつ遊び心にあふれた、長く大切に着続けたいブランド「バウト」


ジャケット¥165,000、シャツ¥42,900、レースブラウス¥71,500、スカート¥82,500(すべてバウト)

セレクトショップなど、さまざまなファッションブランドでのデザイン経験を生かしたデザイナー靱江千草(うつぼえ・ちぐさ)氏による2023年SSスタートの新ブランド「BOWTE(バウト)」。

幼い頃に影響を受けた両親の洗練された着こなしや、音楽、アート、カルチャーを反映し、生地から生産までこだわり抜かれた世界観はまさに一生もの。今季は普遍的な人気を誇るBritish Princess Dianaからインスピレーションを受けた、メンズライクなジャケットにレースやシアーのようなエレガントなアイテムを合わせた遊び心溢れる着こなしに注目です。

老舗のテキスタイルメーカーの生地で作られたメンズテイラーメイドのジャケットとシャツのインナーには繊細なレースのハイネック。クラシカルなウールのセットアップのスカートはアシンメトリーなミニスカート。相反するアイテムを着こなせるのは、可愛いだけではない経験を積んだ女性の特権です。


ジャケット¥176,000、スカート¥77,000、ブラウス 参考商品(すべてバウト)

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心も身体も優しく包み込むホームウェアブランド「スミエレ」


ワンピース¥16,500(スミエレ)

ジュエリーブランド「アドリン ヒュー」のディレクター安部真理子さんがインドにいる友人たちのためにつくったというホームウェアライン「スミエレ」。優しい肌触りのオーガニックコットンに施されているのは、インドの伝統工芸、ブロックプリント。職人により一点一点手彫りの木版で色を重ねながら柄を生み出す手法は、手作りの温もりを感じられます。また、売り上げの一部はインド・ジャイプール郊外にある子供たちの教育施設に寄付され、ファッションを通じて社会貢献できるのも嬉しい。忙しい毎日の中で過ごす旅先や家での自分時間にお気に入りのものを着る。それは気持ちもたおやかにしてくれます。


ワンピース¥16,500(スミエレ)

text: Mika Nagaoka edit: Eriko Azuma

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