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●半世紀にわたって東京・立石民の憩いの場として存在する純喫茶『喫茶 パール』。スタッフのアイデアで産まれた極上スイーツ「ハニーアイストースト」を食べてみた。

 喫茶店の定番メニューと言えばトーストですが、お店によっても個性がありますよね。東京下町エリアの葛飾区立石には、喫茶マニアも訪れる昭和レトロな雰囲気たっぷりの『喫茶 パール』があります。同店の人気メニュー「ハニーアイストースト」を食べに行ってみましょう。

 京成押上線京成立石駅から徒歩約5分、駅前の飲み屋街の喧騒も落ち着いた東立石の角地に佇んでいます。


ドラマの撮影にも使われたレトロな店内

 店に入ってまず目につくのは、キラキラ輝く豪華なシャンデリア。赤いベルベットの椅子もまさしく昭和の純喫茶のイメージで、ドラマの撮影に使われたこともあるそうです。常連さんが来て店主や仲間とおしゃべりに花を咲かせたり、パソコンを広げて作業にいそしむ人もいたりと、それぞれが自分の時間を楽しんでいました。


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「新鮮な食材を使用し、早く美味しいものを提供したい」というこだわりのもと、立石で喫茶店を続け、来年で50年を迎える『喫茶 パール』。メニューは20~30年間変わることなく、愛されてきました。そんな中、今人気なのがほんの数年前にスタッフが考えついた新(?)メニュー「ハニーアイストースト」。食べてみましょう。

トーストというより、もはやスイーツ。絶品「ハニーアイストースト」を実食


「ハニーアイストースト」900円 ※コーヒー又は紅茶付

 立ち込める香ばしい香りにお腹を空かせていると、「ハニーアイストースト」がやってきました。銀色のステンレスのお皿がまさに、ザ・喫茶店のイメージでテンションが上がります。

 バターとはちみつたっぷりの分厚いトーストにバニラアイスとホイップクリームが乗せられています。パンには切り目が入っているので、ナイフで切りやすく、そして食べやすいですよ。

 トーストは表面がサクサク、中がふわふわ。ホイップクリームの口どけの良い甘さ、アイスクリームの冷たいバニラの甘さとはちみつの優しい甘さが、全て口の中で合わさり至福。甘さの中に感じるバターのしょっぱさがまた良し。アイスクリームが溶けてくると切れ目からトーストに染み込み、溶けたバターと相まって、パンがしっとりつゆだくになり最高です。

 処分されてしまうことも多いパンの耳の部分は、カットしてトーストされ添えられています。耳も軽視できません。トーストと同じく、ホイップクリームとアイスクリームを付けて食べると、耳のカリカリさとクリームのふんわりした甘さで、トースト本体とは違う食感が味わえます。

 甘さに口を休めたかったら、何も付けずにそのまま食べてみてください。サクサクで香ばしく、素材そのものの良さを感じられますよ。他の喫茶店だとトーストだけでは物足りなく感じることがありますが、パンの分厚さと耳付きで、満腹かつ大満足の量でした。

 今回、セットの飲み物は、アイスコーヒーをチョイス。コーヒーは、酸味と苦味のバランスも良くクリアな味で、「ハニーアイストースト」との相性も抜群です。

まとめ

 手触りの良い椅子に、煌めくシャンデリアの純喫茶らしい華やかかつ落ち着いた空間『喫茶 パール』。常連さん達の楽しそうな話し声や流れる音楽に耳を傾けながら、スイーツのような絶品トーストにかじりつけば、のんびりとした甘い時間を過ごせますよ。

(撮影・文◎乃々)

●SHOP INFO

喫茶 パール

住:葛飾区東立石3-23-4
営:平日・土曜8:00~18:00、日曜8:00~13:30