LVMHメティエ ダールが西陣織の老舗・細尾とパートナーシップ。日本のシルク産業の再生と新たな発展を目指す

LVMHメティエ ダールは、京都の西陣織を代表する企業の細尾とパートナーシップを締結した。1200年にわたる西陣織の歴史を背景に、テキスタイルの無限の可能性を追求し、植物による伝統的な染色技法の復活を手がけるなどの同社のものづくりに共感。日本が世界に誇るシルク産業のイノベーションを推進し、再生と発展を目指すという。

細尾の細尾真孝社長は「この取り組みは、日本と欧州をはじめとする世界のシルク産業に革新をもたらし、長きにわたる人類とシルクの歴史を未来につなぐ、大きな一歩になると確信しています」とコメント。

LVMHメティエ ダールのマッテオ・デ・ローサCEOは「このコラボレーションは、伝統的なシルクの製造技術に革新をもたらすだけでなく、新しいアイデアや視点を生み出し、成長の機会と世界的な知名度を高めます。異文化間での知識と専門技術の交流を促進することにより、世界各国の幅広い市場にアピールする素晴らしい製品を生み出すことができます。これはグローバルな文化交流に貢献するものです」と話す。

同社は2015年の設立以来、世界最高峰の多種多様な才能や企業、サヴォア・フェール(匠の技)のネットワークを構築し、ものづくり産業における事業の成長と活性化を目的に活動している。2023年4月には岡山県のデニム生地メーカーのクロキと日本初のパートナーシップを締結している。

text: Izumi Miyachi

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