メガネをかけて温泉はマナー違反?使用するリスク、安全に使えるメガネを紹介

温泉に入る際、メガネをかけて良いのか悩む人もいるかもしれません。マナーの面では問題ありませんが、一般的なメガネだと破損やケガといったリスクを伴うため注意が必要です。温泉でメガネを使用するリスクや、気になる疑問について解説。ぴったりな度数が見つかる温泉でも使用可能なメガネも紹介します。

メガネをかけて温泉に入るのはマナー違反?

温泉でのメガネの使用は、マナー違反ではありません。裸眼ではよく見えず、転倒や人にぶつかるのが不安、温泉の景色を楽しみたい人はメガネを着用して入っても問題ないでしょう。ただし、レンズやフレームが温泉の熱や成分により、ダメージを受ける可能性もあります。

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温泉でメガネを使用するリスク

一般的なメガネは、耐熱や防水などの機能が温泉に入れる仕様になっていません。そのためメガネを温泉で使用することによってさまざまなリスクが生じます。温泉でメガネを使用するリスクについて見ていきましょう。

金属パーツの錆びや変色が起こることがある

温泉でメガネを使用することによって金属パーツが錆びたり、変色したりする場合があります。メガネのフレームには蝶番やネジなど金属を使用していることがほとんどです。温泉の水滴や湯気、石鹸、汗などがメガネに付着することによって錆びてしまうおそれがあるでしょう。

また温泉の成分によっては、メガネが変色する可能性も。例えば硫黄泉に含まれる硫黄には金属を酸化させる性質があり、酸化した金属は黒く変色してしまいます。そのため、そのような温泉には「ネックレスやメガネのような金属製品は外すように」と注意書きがあります。メガネをかけたまま温泉に入る場合は、必ず注意書きをチェックしてから入ってください。

レンズがひび割れてしまう可能性がある

温泉の熱により、メガネのレンズがひび割れてしまう可能性もあります。現在主流であるプラスチックレンズは、熱に弱い性質です。レンズの素材にもよりますが、約60℃以上の熱で膨張します。

一方レンズの表面に施されているコーティングはほとんど膨張しません。そのため、プラスチックレンズの膨張に耐えられず、熱クラックと呼ばれるコーティングに細かいひびが入ってしまいます。熱クラックによって割れてしまったコーティングは修復できず、普段使いでもレンズが非常に見にくくなるだけでなく、紫外線カットなどの機能も果たせなくなります。

メガネのくもりで視界が悪くなり、ケガにつながる

一般的なメガネの場合、温泉の湿気によってレンズがくもりやすくなります。レンズのくもりで起こる視界不良によって物とぶつかったり、段差につまずいて転倒したりして、ケガにつながることも考えられます。また汗やシャンプーなどでメガネがずれ落ちてしまい、踏んでしまう可能性も。

さらに自分だけではなく、人にケガをさせるおそれもあります。温泉は利用客が多いため、人とぶつかってしまうこともあるでしょう。その際メガネを落としてしまい、衝撃でメガネが破損してしまったり、破片を人が踏んでしまったりするかもしれません。

サウナを利用した場合は火傷するおそれがある

サウナでメガネを使用すると火傷のおそれがあります。温度の高いサウナでメガネを使用した場合、金属パーツが高温になってしまいます。それがこめかみや耳などに直接当たってしまうと、火傷する可能性が高まってしまうでしょう。フレーム全部が金属のものも危険です。