こちらが、例のピアス。数日後から値上げ、と言われ、背中を押されまた…..。おばあちゃんになっても着けていたい、くらい気に入っています。

やっぱり、思いがけない買い物は楽しい!

自分に合うものをきちんと知っていて、身の回りはミニマムに、という人に憧れます。だけど、私はまだ、そこに到達するまでの長い回り道を楽しんでいるところ。到達するかも知らないままで。

先日、予定までの空き時間に、ふと入ったお店で目に留まったシルバーのピアス。少し大きめで、つるんと丸いフォルムがとっても美しかった。最近はなにかと出費が多かったから、「買い物は我慢、我慢!」と言い聞かせて一度は店を出たけど、どうしても諦められず、猛スピードで再入店。にこにこの笑顔で待ってくれていた店員さんに、「試着だけ… …」と小声で声をかけ、ひとたび耳元に着けると、もう、これは!と心が躍った。もちろん購入。それからというもの、このシルバーのピアスが耳元にあるだけで機嫌がいい。ふだんの服も、新入りに喜んでいる(ように見える)。

さて、話は変わって、最新号の「スタンダードと、センス」。昔はスタンダードって誰かが教えてくれるものだと思っていたけど、いやいや、自分を見つめて気づくもの、だといまは思います。

たどり着くまでに、失敗だって必要なはずで。やっぱり似合わないとか、案外しっくりくるとか、そんな”実験”が楽しい。自分の予期せぬ買い物を正当化しているみたいですが(実際そう)、これからもたくさん買い物をして、スタンダードを探したいです。

最新号には、自分だけのスタンダードを見つけるための、たくさんのヒントが散りばめられています。ぜひ、手に取ってみてくださいね。

(本誌編集部 H)

&Premium No. 125 TIMELESS STANDARDS / スタンダードと、センス。

いつの時代も、定番を上手に取り入れることは、素敵な大人の証しです。使い心地、つくりのよさ、洗練されたデザイン……Better Lifeを叶えるために、日用品や装いに、長く愛せるものを選びたいというのは、誰もが願うこと。必要なのは、いまの自分の気持ちにぴたりと寄り添う、自分だけの定番を探し出す確かな目。じつはスタンダードこそが、手に取る側の意志やセンスが問われるアイテムともいえそうです。今号は「自分らしいスタンダード」について考えます。

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