6年に1度、2024年の診療報酬改定「トリプル改定」とは

医療の進歩や国の財政状況を鑑み、診療報酬は定期的に改定が行われています。医療の診療報酬は2年に1回、介護報酬や障害福祉サービス等報酬は3年に1回行われています。2年と3年毎に改定が繰り返されるため、6年に1回、改定が同時に行われることになります。これが「トリプル改定」と呼ばれ、2024年度がそれに該当しているのです。診療報酬改定の施行は2024年6月1日から、薬価改定の施行は2024年4月1日からです。

医療や介護、障害福祉などは横断的なつながりもあるため単独での改定より今回のようにトリプル改定の方が診療報酬を改訂しやすいとされています。全体的に診療報酬がどのように改定されるのか、例年以上に注目されていました。

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改定の背景に「賃上げ」

今回の改訂で病院や歯科を診療する際の診療報酬はプラス0.88%となります。改定の大きな理由は賃上げです。他の産業、業界でも物価上昇に伴う賃上げが大きなテーマとなっており、各企業が取り組んでいます。同様に医療従事者の賃上げも必要となっているため、今回の改訂につながりました。