医療費の負担はどれくらい増える? 


医療費
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初診料は先に紹介しました288点から0.88%アップし291点。よって3点上乗せされるため2880円から2910円となります。それに加えて賃上げ実施状況によって60~700円上乗せされます。上乗せ金額は医療機関の職員数によって異なります。

その結果、初診料の自己負担は3割負担の場合、9~219円増えることになります。再診料も6~36円程度増えます。入院した際の入院基本料も最大1日312円アップ、食事代も原則30円アップし1食490円となります。

それぞれを見ると数十円程度ですが、これらが積み重なるとそれなりの負担になります。その他マイナ保険証導入に伴う医療DX加算など、改定率とは別に加算されるものもあるため、トータル的に私たちの医療費負担は増える見込みです。

ただし、薬代などの薬価等は今回の改訂でマイナス1.00%となるため薬代の負担は軽減することが見込まれます。

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介護報酬は+1.59%の改定率

介護報酬も介護職員の賃金上昇など処遇改善を主な理由としてプラス1.59%の改定率となります。ただし、光熱費などが上昇していることも鑑み外枠でそれらが上乗せされ、実際は2.04%相当になります。「訪問看護」、「訪問リハビリテーション」、「通所リハビリテーション」、「居宅療養管理指導」の4つのサービスは2024年6月1日に施行、それ以外は2024年4月1日に施行されました。