ハイブリッド車で燃費を抑えて暖かくする4つの工夫
1.エンジンが温まるまでは暖房を入れない
ハイブリッドカーのエンジンルーム
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エンジンをかけた直後の温度が低い状態で暖房を入れると、エンジンの回転数も必要以上に上がるため、余計にガソリンを消費してしまいます。特に外気温の低い冬場はその影響が大きくなります。
したがって、暖房は車に乗ってすぐに入れるのではなく、ある程度の走行をしてエンジンが温まってから入れることで、ガソリンの必要以上の消費を抑えられます。
2.エアコンの設定を見直す
カーエアコンのアップ、指でエアコンを調整する
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・設定温度を下げる
・エコモードやAUTOを利用する
・内気循環モードを利用する など
まずは暖房の設定温度をできるだけ下げることが効果的です。設定温度を下げれば暖房に使うエネルギーも減るため、燃料消費を根本的に抑えられます。
「エコモード」をONにすると、コンピュータ側が燃費が良くなるように自動制御してくれます。さらにエアコンを「AUTO」にすると、室外/室内温度をモニタリングして、冷暖房の効き、風量、風向きなどを自動調整し、効率よく設定温度に近づけてくれます。
「内気循環モード」をONにすると、車内の温まった空気のみを循環させ、効率よく車内を暖めることができます。注意点として、使用し続けると車室内の二酸化炭素(CO2)濃度が高まり、眠くなることがあります。内気循環モードを利用する場合、30分に1度程度「外気導入モード」に切り替え、車内の換気を行うことが望ましいです。
3.シートヒーターを活用
寒冷地仕様の車などでは、「シートヒーター」が標準装備されている車種もあります。
シートヒーターを使えば、一般的に暖房よりも燃費に影響しにくくなります。また暖房に比べて、体をすぐに温めることができ、エアコンの暖房のように暖気が天井に溜まり、頭や顔ばかり熱くなってしまうこともありません。
「さほど寒くない日は暖房は使わずシートヒーターで凌ぐ」、「暖房の設定温度をできるだけ下げ、シートヒーターを併用する」など、バランスの良い使い方をすることで燃費削減を狙えます。
4.その他の燃費向上ノウハウ
男性が車の空気圧を測定器で計測している
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・急激な加速や減速はしない、アクセル、ブレーキ操作はゆるやかに
・余計な荷物を積まず、軽量化を図る
・空気圧をチェックし、適正に保つ
・エンジンオイルなどの消耗品を適正にメンテナンスする など
これらはハイブリッド車に限った話ではなく、すべての車にいえる燃費向上方法です。車への負担を減らし、ベストな状態で走行させることで、地道ではありますが燃費の根本的な改善に繋がります。
以上のように、燃費の良さが魅力のハイブリッド車ですが、冬場の暖房はその利点を潰してしまうことがあります。とはいえ今回紹介したようにちょっとした工夫で燃費を抑えることも可能ですので、ハイブリッド車オーナーの方はぜひ今年の冬に試してみてはいかがでしょう。