関さんおすすめのグッズ
gadintzki plantsは園芸関係のグッズも取り揃えています。
今後も、グローブ、スコップ、ジョウロなどを増やしていく予定なので、商品の在庫状況は店にお問い合わせください。
鉢
左奥:磁器製(黒)受皿付き3号鉢 2,310円(税込) 右手前:陶器製(濃藍)受皿付き3.5号鉢 3,300円(税込)
鉢もメーカー量産鉢から数量限定の作家鉢まで、多数取り揃えています。
写真の鉢は、ミニマルな感じの色彩とフォルムが植物を絶妙に引き立てるのでおすすめです。
ウィンゾリーの稚苗を合わせてみましたが、オトンナ・カカリオイデスにも似合うと思います。
オリジナル多肉植物用土
容量:2L 価格:715円(税込)
赤玉土と鹿沼土をベースにした完全に関さんオリジナルブレンドの多肉専用土。
関さん配合の用土は筆者も旧店時代から愛用しており、筆者宅の全ての多肉植物の成長に欠かせない最高品質の用土。
用土をふるいにかけて、細粒や粉末化した土を除去する“ミジン抜き”をしていないので、通気性速乾性を確保しながらも、細根が細かい土をしっかりと捕まえて栄養を吸収できるため、活着も早く塊根の幹も肥大化が促進されます。
まさにここでしか購入できないプロの知識と経験が詰まった土です。
関さんの土を使ったグラキリス。細根が細粒を捕まえてギッシリと生えている様子が分かる。
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関さんに聞きました
gadintzki plantsオープンに至る経緯
以前から観葉植物と塊根植物を主体としたお店をやりたいと考えていた関さん。
そんな折、先代のお父様が引退し、また店も老朽化が著しかったため、これを契機にと心機一転の独立。
夢を実現すべく、この自由が丘エリアは九品仏の地を選び、新たな店の準備が始動したのは昨年2023年の夏。
九品仏は日頃、自由が丘でお酒を飲んでいる関さんにとっては庭みたいなもので、なおかつ、周辺地域には切花を扱う園芸店は数店舗あるものの、観葉植物や塊根植物などの専門的な植物を扱う店がないことも、この地を選んだ理由です。
こうして入念なリサーチをした結果、2024年に入り現物件に出会ったわけですが、物件の状態は居住仕様だったため、店舗仕様へと自身で大幅なリノベーションを敢行することになるのです。
この状態から自身の手で全てを築くことを決意。真の男は夢の実現のためには自ら泥に塗れることをいとわない。
写真提供:gadintzki plants
本人曰く「必要最小限の金で最良のものを作りたかった。」とのことですが、その行動力と実現力の源は、自分が選んだ最高の植物を地域の皆様へという情熱が彼を突き動かすのだと思います。
gadintzki plantsがオープンするまでのエピソード
作業を進めるうえで、どうしてもその道のプロの知識と経験がなければ先に進めない部分も出てきます。
スタイロ(断熱材)剥がしがまさにそれでしたが、専門業者に任せきりにせず、関さん自ら率先して作業に参加しました。
スタイロ剥がしは関さん自身もかなり汗をかいた難作業だった。 写真提供:gadintzki plants
フロア中心を飾る自作のモルタル台は自慢の逸品。
写真提供:gadintzki plants
入店してまず目線が向かうここに店の看板商品となるものを配置するわけですが、考えが柔軟な関さんは、この台を植物だけに限らず、自分がよいと思ったアイテムや、要望があれば、ポップアップストアの展示台としても活用していく予定です。
関さんの目指すもの
「gadintzki plantsで販売している観葉植物や多肉植物の多くは、庭のガーデニングに用いる植物というよりは、どちらかといえば室内でインテリアグリーンの一つとして楽しむもの。
まずは地域の方々に、型どおりのインテリアグリーンだけではなく、ちょっとほかでは見られない塊根植物などのビザールプランツ(珍奇植物)を用いた、インドアグリーンの新たな楽しみ方を提案し、この地域にプランツマニア(植物好き)をどんどん増殖させ、店が皆の情報発信地になれば嬉しいですね。
その結果として店を拡大できればいうことないですね。」
と関さんは語ります。
でも、人との繋がりを大切にしたい関さん的には、買う買わない関係なく、単に店を休憩所と思って気軽に遊びに来てほしい、のだそう。
そんな思いが自然に人を引き寄せるのか、取材中も近所の奥様が「これ植え替えして!」とフランクにお願いしにきたり、店の奥でポップアップストアを展開する古着屋さんの友達が集ったりと、この地で育む人間関係を次の未来に生かしたいという、関さんの新たな世界地図が広がっています。
関ヨシカズという人の人柄、園芸への愛と見識をもってすれば、gadintzki plantsの未来、すなわち関さんが目標として掲げている店舗の拡大は遠からず実現するものと確信しています。
そんな愛と夢がつまった珠玉の植物たちを、ぜひ散歩ついでに見にきませんか?
gadintzki plantsへのアクセス
お店周辺のおすすめスポット
gadintzki plantsの周辺には、関さんお気に入りのお店やパワースポットなど、つい寄り道してみたくなっちゃう場所が盛りだくさん! その中から関さん特にお気に入りのスポットを紹介します。
Comme’N TOKYO(コム・ン トウキョウ)
gadintzki plantsから徒歩30秒もかからないご近所のパン屋さんは関さんのお気に入り。
美味いですからぜひ、とすすめられていざ行ってみたら、なんとお店のオーナーシェフ大澤秀一氏はパンの世界大会で日本人初の総合優勝に輝いた“世界一”のパン職人だというではありませんか!
関さん曰く普段は結構並ぶのだそうですが、この日は奇跡的にすぐに入店できたので、早速お店一番人気という「生ハムとカマンベール」(写真下)を購入してみました。
かぶりついた瞬間にバゲットの香ばしさと、もっちりとした食感が心地よく、直後に具材の塩味と旨味が絶妙な調和を楽しませてくれるという、一見スタンダードな組み合わせでここまで感動するパンを作るとは、驚きです。
出た答えはこれ一つです。
「並んででも食べるべき。」
お店の場所
東京都世田谷区奥沢7-18-5 1F
自由が丘駅徒歩10分 九品仏駅徒歩1分
年中無休7:00〜18:00
URL :
九品仏浄真寺
Comme’N TOKYOの前の交差点を渡ったらすぐに参道の入り口があるは浄土宗の寺で、開山は今から346年前というから驚きです。
本堂まで大人の足で6分かかる参道は、絶好のお散歩コースです。
参道を抜け緑豊かな境内に入ると、東京都が天然記念物に指定している巨大なイチョウをはじめとした緑の競演に、都心の住宅街にこんな場所が!? と驚かせてくれます。
その奥にある3つのお堂には、それぞれ都が有形文化財に指定している阿弥陀如来像が3体ずつ安置されていて、合計9体の像が”九品往生”という人の品性を顕していることから、この地が「九品仏」という地名になったといわれています。
地元のみならず全国から参拝者が来る名刹、関さんのところでお買い物がてら、ぜひ立ち寄ってみては?
お寺の場所
東京都世田谷区奥沢7丁目41-3
Tel:03-3701-2029 (9:00~16:00)
開門時間 6:00~16:30
URL:
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編集後記
初めて店(旧店)で買い物した2017年から数えれば知己を得て7年になりますが、その間私の園芸知識(特に多肉植物)の向上には関さんの存在は欠かせないものでした。もちろんこれからも。
彼の話す情報やアドバイスは、一般的な園芸店や専門家から聞くそれとは異なり、いささか型破りなところがあり、そして常に直球。
彼の園芸トークの中には方便がなく、本質を見据えた辛辣な言葉が時折ギターソロのように放り込まれ、そこにシンパシーを感じた私は、縁あってこのガーデンストーリーで関さんをフューチャーした連載記事「街の園芸店がお悩み相談」を書かせていただくことになりました。
そして回を重ねるごとに本編でも記述したように、もっと彼の見識が活きる場があるのではないか、という思いが強くなって行ったのです。
そこで今回の船出を聞き、正直嬉しかったですね。
新たな大海で、まさに水を得た魚のように激しく泳ぎ回ることでしょう。
そんな彼の活躍を、今後もガーデンストーリーは追っていきたいと思います。
関さん、Godspeed!
Credit
文&写真(クレジット記載以外) / 編集部員K
– ライター・エディター –
フリーランスのロックフォトグラファーの傍ら、サボテンを愛し5年、コーデックスに魅せられ3年を経て、2022年4月にガーデンストーリー編集部に参加。精力的に取材、執筆を行う。飼い猫「ここちゃん(黒猫♂4歳)」に日々翻弄されている。