2024年にオザキフラワーパークで最も売れている観葉植物TOP5を、観葉植物のプロ・後藤が詳しく解説します。人気の理由を徹底分析し観葉植物のトレンドを探ります。観葉植物選びに役立つ情報満載です!
はじめに
毎回都内の大規模園芸店オザキフラワーパーク協力のもとお送りしている「観葉植物基礎講座」。
観葉植物に興味はあるけれど、育て方やどんな種類がよいのかが分からないという多くの方々にとって、観葉植物を身近に感じていただける機会になったのではないでしょうか。
今回は、オザキフラワーパークでの2024年の売れ筋商品を振り返り、そのトレンドを探ってみました。
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2024年、オザキフラワーパークの観葉植物売り上げトップ5
1位 フィカス(ベンガレンシス、アルテシマ、ウンベラータ)
オザキフラワーパークでは、980円(税込)〜3万円(税込)、の価格帯が主力商品
後藤の雑感
フィカスに関しては、価格、樹形の選択肢などのバリエーションがとても広く、また観葉植物初心者でも容易に育てられるため、安定した人気があり、今年の結果もそうですが、当分はBEST3以内のポジションは不動だなという感想です。
ちなみに、オザキフラワーパークでは特に下の写真のような幹が湾曲した“曲がり”といわれるタイプが売れました。
フィカス・ウンベラータ 価格:7,800円(税込) 高さ(鉢含む):140cm 最大幅:70cm 鉢幅:21cm
曲がりタイプは直立タイプにくらべて独特な存在感があるため、他人とはちょっと違うもので個性的なインテリアを楽しみたいというお客様に特に人気でした。
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2位 エバーフレッシュ
オザキフラワーパークでは、1,480円(税込)〜4万円(税込)、の価格帯が主力商品
後藤の雑感
エバーフレッシュは最近ガーデンストーリーで特集を組みましたが、葉の可愛らしさと育てやすさの両面でとても人気の高い種類です。
価格も千円台の小さいものから数万円の大きいものと、フィカス同様に選択肢の幅も広いです。
エバーフレッシュは当店では高さ28cmの比較的小さな株から高さ190cmを超える大きな株まで満遍なく売れた商品ですが、その中間サイズになる高さ100cm前後の商品が、3〜4月、9〜10月と、特に売れました。
これは引越しのシーズンと重なっており、また商品名のエバーフレッシュが新生活のスタートを想起させることも影響しているのではないかと思います。
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3位 ビカクシダ
オザキフラワーパークでは、780円(税込)〜3万円(税込)、の価格帯が主力商品
後藤の雑感
ビカクシダは、部屋の壁などにスタイリッシュにディスプレイするための“板付け”という方法をマスターする必要があるものの、普通の植物と同様に植木鉢と土でも育てることができるため、育て方そのものに選択肢があるということも魅力の一つです。
また、オザキフラワーパークでは大規模な特設コーナーを設けるなどして販売に注力したこともあり、ビカクシダ入門者の開拓が功を奏したことも3位入りの一つの要因になったと考えられます。
取材時のオザキフラワーパークのビカクシダコーナー。
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4位 モンステラ
オザキフラワーパークでは、1,380円(税込)〜7,800円(税込)、の価格帯が主力商品
後藤の雑感
ユニークな形の大きな葉が映えるモンステラは、大きめの株を、シンプルで広いスペースに置くことで、空間をより一層引き立てるため、戸建てのオーナー様に特に人気でした。
特にオザキフラワーパークの商圏である練馬区や杉並区は戸建てが多い区域なので、モンステラの中でも大きめの株の人気が高かったように思います。
サイズ感で迷っているお客様には、上の写真のモンステラ(高さ、幅、共に70cmで税込2,980円)くらいの大きさの商品がおすすめです。
モンステラは横幅も取る観葉植物なので、売り場で実物を十分にご覧いただいた上でご検討されるとよいでしょう。
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5位 サンセベリア
オザキフラワーパークでは、980円(税込)〜12,000円(税込)、の価格帯が主力商品
後藤の雑感
サンセベリアは多肉植物でもあるため乾燥にとても強く、2週間くらい水やりをしなくてもピンピンしているタフさが、仕事に家事にと日夜多忙な方に人気。
上の写真はアイコン的品種の「ローレンチー」ですが、サンセベリアは種類によってはまったく見た目が異なるため趣味性も高く、コレクションしているお客様も数多くおられます。
取材当時、サンセベリアのインスタ投稿数は日本と海外合わせて65万件もあった。
趣味性の高い観葉植物というと、珍種ともなれば数万円もするのではと思われるかもしれませんが、サンセベリアは比較的珍しい品種でも数千円で購入することができます。
このためオザキフラワーパークでも、入門的品種であるローレンチーの購入を契機に幾つもの品種をお買い求めになるお客様がとても多く、2024年もその傾向は変わらずでした。
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