物流の2024年問題もあり、最近は「置き配」を利用している人が増えています。同時に問題化しているのが置き配された荷物の盗難や紛失です。荷物が無くなってしまった場合、誰が責任をとるのでしょうか。
そこで今回は置き配時のトラブルや責任の所在について、また置き配の盗難対策方法をまとめてみました。
置き配とは?
玄関前に置き配の段ボールが置かれている
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「置き配」とは、あらかじめ指定した場所(玄関前、置き配バッグ、宅配ボックス、車庫、物置など)に非対面で荷物を届けるサービスを指します。配送業者は玄関前などに荷物を置くことで配達完了となり、受取人が荷物を帰宅後などに回収するイメージです。
Amazonでは置き配が初期設定
『日本郵便』『ヤマト運輸』『佐川急便』など大手の配送業者では、置き配での配達指定が可能です。またネット通販大手『Amazon』では、2023年3月23日より置き配が荷物受け取り方法の初期設定となっています(置き配指定を解除することも可能)。
置き配のメリットは?
置き配のメリットは、不在時や手が離せないタイミング(テレワークや子育てなど)でも荷物を受け取れることです。いちいち玄関まで出て配送業者の応対をする必要もないため煩わしさもありません。業者側としても再配達を回避でき余計な労力を減らせるため、物流2024年問題への対策にもなるのです。
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置き配の盗難や誤配達のトラブル
置き配された荷物を盗もうとする人
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置き配は良いことばかりではなく、トラブルやデメリットも存在します。ここでは置き配でよくあるトラブルについて取り上げますので実情を知っておきましょう。
盗難に遭う
特に多い置き配のトラブルは荷物の盗難です。置き配で置かれた荷物は無防備な状態であるため、そのまま第三者に持っていかれてしまうことがあるのです。荷物だけでなくラベルやシールに書かれた名前や住所などの個人情報が取られてしまうリスクもあります。
誤配送
置き配は玄関口での対面での名前確認がないため「誤配送」が生じやすいです。自分の荷物が別の住所に届いてしまったり、反対に違う人の荷物が置かれているケースもあるため、荷物を回収する際には名前や住所をよく確認することが大切です。
破損や汚れ
玄関前など屋外に置き配された荷物は風雨にさらされるため、風で飛んで破損したり、雨に濡れて汚れてしまうリスクがあります。また犬や猫などの動物が置き配の荷物を引っかいてしまい破損するケースもあるようです。