その他住民税で知っておきたいこと

住民税は「前年の所得に対して翌年度に納める」税金です。つまり1年ズレがあるため、学校を卒業したばかりの新入社員の場合、最初の1年は住民税を払う必要がありません。2年目から住民税が課されることを覚えておいてください。それと同様に退職した場合も注意が必要です。退職した翌年に収入がなくても、前年分の所得で計算された住民税を払う必要があります。

また住民税は1月1日に住民登録をしていた市区町村で課税されます。例えば、海外へ生活拠点を移す場合、12月までに出国すれば翌年住民税の負担はありませんが、1月1日以降に出国すると前年分の住民税を払わなければなりません。年末年始付近に出国する際はその点を踏まえて計画を立てる事をお勧めします。

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まとめ

・住民税の所得割は所得税と同様に計算。別途均等割がある
・早見表を参考に翌年の住民税を意識しておく

所得税は、最低税率5%の超過累進税率で、所得に応じて税率が変わります。一方、住民税は一律10%です。さらに基礎控除や配偶者控除などの所得控除の多くは所得税より住民税の方が小さいため、所得税額より住民税額の方が大きいという人も多いと思います。今回紹介した早見表を参考にしながら、負担を軽減できる所得控除を活用し、住民税と上手に付き合ってください。