ピアノを家に取り入れたい!実例とともにポイントをご紹介

マンションなど集合住宅では音漏れの観点からなかなか楽器を演奏できませんが、一軒家の場合は間取りや住宅設備を工夫することで、家でも音楽を楽しめます。

今回は、ピアノを家に取り入れる際の防音対策について解説!ピアノを取り入れた家の実例もご紹介します。

 

ピアノの種類によって防音対策は異なる

一言でピアノといっても、ピアノの種類やどこに置くかによって防音対策は変わってきます。ピアノの種類を確認していきましょう。

 

グランドピアノの防音対策

グランドピアノとは、学校の音楽室や演奏会の会場などでよく用いられるピアノのこと。グランドピアノはアップライトピアノや電子ピアノと比べてサイズが最も大きいため、発する音も大きいことが特徴です。

グランドピアノの防音対策として、響板を閉じて響きにくいようにすることが挙げられます。

 

アップライトピアノの防音対策

アップライトピアノとは、グランドピアノをコンパクトにして家庭用につくられたピアノのことです。アップライトピアノは壁に背を付けて導入できるため、グランドピアノより場所を取らないことが特徴です。

アップライトピアノは、足を置いて音を調節する「マフラーペダル」のハンマーと弦の間に薄いスポンジを入れることで防音対策を施します。

 

電子ピアノの防音対策

電子ピアノとは、鍵盤がスイッチとなって電気信号で音に変換するピアノのことです。グランドピアノやアップライトピアノとは違い、ピアノから発せられる音(空気音)はヘッドホンで聞くこともできるため導入しやすい点が特徴です。

 

ピアノは空気音と固体音の双方で対策が必要

音には空気音と固体音の2種類があり、ピアノは2種類の音について対策する必要があります。

空気音とは、名前の通り空気を介して私たちの耳に届く音のことを指します。ピアノなど楽器の音をはじめ、人の話し声や動物の鳴き声なども空気音です。空気音は壁やドアなどで仕切ることで、ある程度聞こえてくる音量を減らせます。

対して固体音とは、物が振動することで発生する音のことです。電車の「ガタンガタン」という音やマンション上部で聞こえる足音などは固体音になります。

ピアノの場合は鍵盤をたたく固体音と音階を奏でる空気音という2種類の音が発生するため、それぞれに適切な防音対策が必要です。

 

音の仕組みや防音対策について、プロが解説した記事はこちら

>>自宅で防音室を作るには?防音のプロが音の仕組みから詳しく解説

 

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音漏れせずにピアノを使うには?防音対策を確認

ピアノは空気音と固体音という2つの側面から防音対策が必要であるとわかりました。では、具体的にどのような防音対策が有効なのでしょうか。

ピアノの防音対策をご紹介します。

 

床に防音カーペットを

グランドピアノ・アップライトピアノはもちろん、音量を抑えられる電子ピアノであっても鍵盤やペダルを押す際に固体音が発生します。足で音を調節するペダルは床に振動が伝わりやすいため、ピアノを置く際は床に防音カーペットを敷くのがおすすめです。

 

防音カーテンで窓からの音漏れを防ぐ

空気音の対策方法として、空気を封じ込めることが挙げられます。音漏れが起こる最大の要因として窓が挙げられるため、ピアノを導入する際は防音カーテンを窓に取り付けるとよいでしょう。

 

防音素材を天井や壁に張る

さらに防音対策を強化したい場合は、天井や壁に防音専用の素材を張ることもおすすめです。家づくりの際は住宅会社に相談するとよいでしょう。