リフォーム会社を探していると「リフォーム一括見積もり」というサービスに行き当たるかと思います。リフォーム一括見積もりは、手軽に複数の業者を紹介してもらえる便利なサービスですが、よくわからないことも多いでしょう。

リフォーム一括見積もりにはいくつかタイプがあり、適当に申し込むと、思った通りのリフォームの進行にならないこともあります。

この記事では、『リフォームガイド』というリフォーム一括見積もりサービスを運営する立場から、客観的な視点でリフォーム一括見積もりサービスについて解説します。

それぞれのタイプの違いやメリット・デメリット、利用の流れがわかり、自分に合ったサービスを選べるようになりますので、参考になれば幸いです。

1. リフォーム一括見積もりサービスとは?

リフォームでは、いくつかのリフォーム会社から見積もりを取る「相見積もり」をすることで、不当に高い見積もりで契約してしまうことを防いだり、複数業者の提案を見比べたりすることができます。

ですが、一つ一つ会社を探して連絡を取り、見積もりを依頼するのは大変な手間と時間がかかります。そんな時に便利なのが「リフォーム一括見積もりサービス」です。

リフォーム会社を一から探すのに便利なサービス

リフォーム一括見積もりサービスを利用すれば、一定の審査基準をクリアしたリフォーム会社の中から、条件に合う会社を紹介してもらうことができます。

希望するリフォーム内容、予算、地域などを伝えるだけで、簡単に複数の会社に見積もり依頼ができます。これにより、時間と手間を大幅に節約できます。

工事完成保証など安心なサービスがある

万が一リフォームの途中でリフォーム会社が倒産した場合でも、前払金の返還や代替業者の紹介が受けられるのが「工事完成保証」です。

リフォーム一括見積もりサービスには、この「工事完成保証」を無料で付けているサービスがあり、リフォーム完了までのリスクを減らすことができます。

利用料は一般的に無料。リフォーム一括見積もりサービスの費用構造

多くのリフォーム一括見積もりサービスは、利用者にとって無料で利用できます。

リフォーム一括見積もりサービスの運営会社は、リフォーム会社からの収益で運営されています。

リフォーム会社は、チラシやホームページなどと同じように、集客手段のひとつとして一括見積もりサイトを利用します。そのためリフォーム会社は一括見積もりサービス会社に「広告宣伝費」として利用料を支払い、サービス運営会社はそれにより利益を得ています。

サービス利用者は、リフォームの見積もりはもちろん、その後の契約・工事完工まで、一括見積もりサービス会社に費用を支払うことはありません。

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2.リフォーム一括見積もりサイトは大きく分けて2タイプ

リフォーム一括見積もりサービスには、大きく分けて「プラットフォーム型」と「紹介型」の2つのタイプがあります。それぞれのサービスの特徴を理解し、自分に合ったタイプを選ぶことが重要です。

「プラットフォーム型」

プラットフォーム型の一括見積もりサービスは、Webサイトのマイページ上で、利用者が直接リフォーム会社とやり取りをし、見積もりを依頼する形式です。

Webサイトのマイページ上でリフォーム会社の情報を見ることができるので、気に入ればリフォーム会社と直接やり取りをし、見積もり日の日程などを決めていきます。

ある程度候補が絞られた状態にしてくれますので、インターネット上でリフォーム会社を探す延長線上で利用できるイメージです。

プラットフォーム型の特徴・メリットデメリット

プラットフォーム型は、まだ情報を集めている段階の人も、どんなリフォーム会社が対応してくれるのかを見ることができるので、自分のペースで探せることがメリットです。

口コミや評価、施工事例などを参考にしながら、希望に合う会社を選ぶことができるので、自分で選んで決めたいという人におすすめです。

一方で、プラットフォーム上のやり取りが面倒に感じる人や、オンライン操作に慣れていない人にとっては利用しにくい点がデメリットです。

また、善し悪しではないですが、プラットフォーム型のサービスは中~大規模のリフォーム会社が多いという点も特徴です。比較的人員に余裕がある中~大規模のリフォーム会社でなければ、プラットフォームをこまめにチェックし、メッセージを送ることができないからです。地元の小規模の会社に頼みたいという場合は、別のサービスも併用するか、ご自身でも探してみるといいでしょう。

おすすめの人

リフォーム会社を自分で選びたい人

リフォームをするかどうか未定の人

中~大規模のリフォーム会社に依頼したい人

「紹介型」

紹介型の一括見積もりサービスは、利用者の希望するリフォーム内容や地域に基づいて、最適なリフォーム会社をサービス側が選定し紹介する形式です。

電話やメールにてリフォーム内容、予算など詳細のヒアリングがあります。そのヒアリング内容をもとに、リフォーム会社がいくつか紹介されます。

気に入らなければ探し直してもらうこともできますが、基本的にリフォーム会社選びはお任せしたい人向けのサービスです。

紹介型の特徴・メリットデメリット

紹介型は、サービススタッフ(コンシェルジュやカスタマーサポートなどと呼ばれる)が間に入るため、業者とのやり取りの手間が少ないのがメリットです。忙しい人や、業者探しはお任せしたい人におすすめです。

また、見積もりを取る前に不安なことがあれば、電話やメールでサービススタッフに聞くことができます。サービススタッフが常にリフォーム会社と連絡を取れる体制のため、希望に合った会社が早く見つかるでしょう。

一方、サービス運営側にリフォームする物件の住所などを明かさないといけないため、まだリフォームをするかどうか分からない場合はプラットフォーム型を選ぶといいでしょう。

おすすめの人

リフォーム会社探しに手間をかけたくない人

リフォームに関する知識や経験が少なく、相談しながら進めたい人

リフォームをすることが確定している人

ただし、紹介型と一口に言っても、利用の流れはサービスによって異なります。詳しくは次章でご確認ください。

紹介型の場合は、「コンシェルジュ型」などと呼ばれることもあります。サイトに「コンシェルジュ」や「カスタマーサポート」という言葉があれば紹介型であることが多いでしょう。