分配金の出る投信は特にトータルリターンを確認する

投資信託における実際の利益がどれくらいかを考えるには、トータルリターンの考え方を理解する必要があります。トータルリターンとは、投資家が投資した投資信託の運用成績を示すもので、受け取った分配金(税引後)の合計と売却益(手数料等差引後)を足し合わせて計算します。このトータルリターンがプラスとなっていれば、実際に利益が出ていることを意味します。

また、分配金が出る投資信託は基準価額が下がり、当初の購入金額に比べて保有する投資信託の評価金額が下がることがあります。受け取った分配金を考慮せずに投資信託の評価金額を見ると、大きくマイナスになることがあるということです。しかしこれは必ずしも損失というわけではありません。

受け取った分配金も考慮し、利益が出ているかどうかを確認しましょう。

伊藤 亮太
スキラージャパン株式会社 取締役
ファイナンシャルプランナー