◆最初の見積もり以上の額は請求しない

「今回は基本の作業工程よりもさらに薬剤や器材や人件費も多くかかってしまったのですが、オーバーしてしまった費用を弊社で負担させていただく形になりました。創業当初は右も左もわからずやっていたので資材や薬剤を消費して大変だったのに、見積もりが甘く、作業に見合った費用をいただいていない現場も多くありました。慣れてきた今でも気をつけないと、たまにやらかしてしまいます」
他に過酷な現場は冬に増えてくる。
「冬場に多い火災現場もかなり過酷です。ダイオキシンとか有害物質が出ているものを清掃するため、人体に被害がありますし、木造の古い家で、清掃中に焼けた屋根が突然落ちてきたこともありました。幸い誰も怪我などの被害は出なかったですが」
なぜ、復旧不可能な焼けた現場を清掃する依頼が入るのであろうか。
「解体業者にお願いする前に、焼けた重金属類とかの有害リスクをなくしてくださいという依頼があるんです。マナーとして、清掃作業をして綺麗にしてから解体業者に依頼するような流れができてきているように思えます。昔なら最初から最後まで全て解体業者に丸投げだったはずなのですが、最近は火災現場のリテラシーが上がってきてるように思えます」
<取材・文/山崎尚哉>
【特殊清掃王すーさん】
(公社)日本ペストコントロール協会認証技能師。1992年、東京都大田区生まれ。地元の進学校を卒業後、様々な業種を経験し、孤独死・災害現場復旧のリーディングカンパニーである「ブルークリーン」の創業に参画。これまで官公庁から五つ星ホテルまで、さまざまな取引先から依頼を受け、現場作業を実施した経験を基に、YouTubeチャンネル「BLUE CLEAN【公式】」にて特殊清掃現場のリアルを配信中!趣味はプロレス観戦

